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蜘蛛 ページ44
小さな蜘蛛は仕事に出ました。
blancheに食料を届ける役割です。
初日、蜘蛛はとてもやる気に溢れて、
その日だけで砂糖を18粒も運びました。
blancheは｢よくやったわね｣と
蜘蛛を褒め称えました。
蜘蛛は嬉しくなって、これからも
頑張ろうと決意しました。
そして次の日は15粒、その次は10粒、
また次の日は5粒だけでした。
これだけではクビになるでしょう。
蜘蛛はblancheに、成果は出せないが
仕事にやる気は持っていると告白しました。
blancheはいいます。
｢あなた、最後に寝たのはいつ？
そしてその時間は?｣
｢睡眠ですって？｣
蜘蛛は飛びあがり、こう釈明します。
｢そんな時間ありません。
砂糖を運ぶのに精一杯でしたから｣
続く
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作者名：Patricia | 作成日時：2018年5月12日 20時
