雪国の夢-2 ページ9
*
あの酒場は囮にもってこいなんだ。
いいか？情に流されるなよ。
*
Meidenは振り替えって口を開く前に思った。
Rimusが何故自分の状況を理解するんだ？
彼女は私から見て唯の浮遊霊なのに。
｢ねぇねぇ、本当に驚いてる暇ないよ。
記録者が言ってるんだから動きなよ｣
｢はぁ、記録者？｣
Rimusは淡々と続けた。
Liarに対しては朗らかなのに、
人が変わる瞬間こうなのだ、彼は。
｢君は何の説明も受けていないんだね？
紙を眺めたり、読んだりなんてことは？｣
「してませんよ、だって手間取りそうなので」
するとRimusは大きなため息のあと、
説明してあげる、と口を開いた。
「ここは君の精神世界、即ち、夢だ。
Snowdinといったかなここは。
ステージは全部君が覚えている通りだよ」
「では、私がHotlandをSnowdinとして
強く念じて記憶を変えればステージは
変化するのですか？」
「例が無いからどうとも言えないけれど、
それは難しいと思うよ。第一、ここは
君の記憶をコピーして張り付けただけだから、
リンクもなんもしてないのさ」
「そうですか。続けて下さい」
「Twomore、その他大勢はみんな
backup、と呼ばれる予備データから
読み込んでいる。
まぁ、本人じゃないから好き勝手しなよ。
ただし僕のような記録者はtoolからだね」
「tool？ツールって機能って意味の？」
「そういうことさ。
僕らtool出身はbackupみたいに本人からの
記憶が引き継げない。
何せ本人の遺伝子をはっつけただけだから。
この通り、僕のファイルにある
「アプリコット」なんてご存じない」
「……そうですか。ひとつきいても？」
「この世界のルート、規制はあるのですか？」
「別にないよ、
限度はあるけどどうぞご自由に」
彼を置いてそのまま私はバーに向かった。
とにかく試したいことがあったのだ。
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Анжелика(プロフ) - しおらーさん» ありがとうございますq(^-^q)がんばります！ (2018年8月11日 11時) (
レス) id: bffa3645ba (このIDを非表示/違反報告)
しおらー - ホーム画面可愛いですね！続き待ってます！ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 20fea025ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Patricia | 作成日時：2018年5月16日 19時
