1,悪運という名の幸運 ページ1
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私はただ運が悪かった。ある男に貢ぎ続ける借金だらけの母のもとに生まれて、それはもう辛かった。だって、母はその人と血の繋がった私がいればその人が振り向いてくれると思っていたらしかったけれど、相手にされず、私はただのゴミ同然のようにご飯もほとんど与えられず、学校はギリギリ行かせて貰えたけどいじめられてばかりだった。
死ぬ勇気も無い私は母を憎んで、さっさと縁を切って勉強して勉強していいところの仕事についてやる。努力だけしてきた。
それなのに、それさえも出来なくなった受験期真っ只中の高校3年生秋。深夜、帰りたくもない家に帰ると見知らぬ男の人達が家の前に居た。
「誰、ですか」
「お、やっと帰ってきたか、こんな遅くに悪い子だなぁ。お嬢ちゃん、これから出掛けようか」
私は母に売られた。全て無意味になった。親ガチャ大失敗。私の人生最初から決まってたんだ。そのあとは、処女なのかだとか私の能力を測られた。
「よかったなお前は高く売れそうだ」
別に高く売れても私にいいことなんて何もないじゃない。お金が私に入るわけじゃないもの。まあ、入ってきたところで使うときが来るのかもわからないけど。私は2099番だと言われた。主人が出来たらそう名乗れと言われた。
オークション会場は眩しかった。暗くて客の顔は誰一人として認識出来ない。
手枷と首輪に繋がれたままステージに上がる。眩しさに目眩を感じた。早く終わって、どうせ運が悪いから誰の元でもいつものように私はボロ雑巾みたいになる。気付けば、私は落札されていた。落札者が壇上に上がってきた。
「行くぞ」
手枷の鎖を引っ張って行ったのは、白髪で髪の長い男性で何となく、そもそもこんなところにこなさそうな人だなて思った。顔は仮面でよく分からない。
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m(プロフ) - 初コメント失礼します。本当に素晴らしいお話でした。完結前に出会えなかったことは悔しいですが、本当に大好きな作品になりました。人間的なストーリーで心が引き込まれ、感動しました。この作品を作っていただき、残していただき、本当にありがとうございます。 (2023年2月19日 12時) (レス) @page33 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い - 思わず涙がこぼれてしまいました、、、。切ないしもうなんかよかったです。私もテストヤバイ、、、、、 (2021年11月30日 1時) (レス) @page33 id: 11fe216a38 (このIDを非表示/違反報告)
パチンカスヱ(プロフ) - セツナさん» 読んでくださる方々のおかげで無事完結出来ました🥰感動していただけたんですか…めちゃくちゃ嬉しいです🥺❣️こちらこそ最後までお付き合い頂きありがとうございました❕ (2021年11月29日 16時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)
パチンカスヱ(プロフ) - 楸さん» あええ大好きなんて悶えます…🤦♀️私もちょっと寂しいなって思ったりしているのでまたココくんの作品書きたいと思ってます❣️頑張ります!!最後まで読んでくれてありがとうございました🤍 (2021年11月29日 16時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)
パチンカスヱ(プロフ) - アオさん» 完結までお付き合い頂きありがとうございました!!バンドエンドもいかがだったでしょうか…😌喜んでいただけていたら嬉しいです! (2021年11月29日 16時) (レス) id: fe109e5f3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パチンカスヱ x他1人 | 作成日時:2021年11月12日 0時