輝く月と薔薇の花 (ページ20)

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おもちゃ箱ページ20

「急に言われてもわからないですよね、詳しくはあそこの家の中で」

そう指を指すアルベルトさん、見てみると先程は無かった大きな館があった。

俺が作り出したのかアルベルトさんが作り出したのかはわからない。

「、、、？どうしたんですか？」

『いやなーんにもないです』

「それならよかった、早く行きましょう？」

『は、はぁ、、、』

移動中、、、

屋敷の中はとても綺麗だった、ただおもちゃやぬいぐるみなど子供が好きなものがそこらじゅうにあるのを除いて。

だが何故かとても懐かしい感じがする。まるで前まで住んでたかのような、、、

「この部屋に入って少し待っててください、紅茶取ってきますので」

『あ、はーい、、、』

という感じでその部屋の鍵をもらった。鍵の形は薔薇の花、ご主人を思い出してしまった。

『失礼しまぁす』

鍵を開け部屋に入るとこれまたおもちゃ箱のような部屋になっていた

天井からはモビールや鳥の模型が吊るされ、ロココ調というのだろうか、その棚や机は色々な国の人形やぬいぐるみなどが並んでいた。

少し不気味なような気もするがまぁ夢の中だしこういうこともあるだろうと思いながらアルベルトさんを待った。

少ししてアルベルトさんが部屋に入ってきた。

「おや、ここもこんなふうに、、、面白い」

『あれ、アルベルトさんここのこと知ってるんじゃないんですか？』

「いいえ？夢は見る者によって形を変えますし恐らく貴方の脳内がこうしたのだと」

そうだとしたら僕の頭はお花畑なのかもしれない。

ちょっと心配。

「さて、紅茶もお菓子もありますし本題にはいらせて頂きますね」