この恋は上手くいかない。桃×赤 (ページ15)

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ep.14 ページ15

桃「なぁー、呼んでやー。しーげ。」

「ぅ、あ…」

桃「んー？」

近い近い近い！鼻先が付きそうやで、距離感おかしい！

「…の、の…ぞ((ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ♪…あ。」

桃「ちぇ、残念。ま、ええか。いずれ呼んでもらうしー。」

「小瀧、じゃあかん？」

桃「えー。んー、まぁ今はそれで許したる。でも、俺は諦めんで？」

教室戻ろ、って言われて立ち上がる。俺にとっちゃ、小瀧ってのもかなり進歩やねんけどなー。望、とか恥ずかしくて無理！

緑「なんや、仲良さげに話とったね。」

「そう？」

緑「おん。」

「そっか…」

緑「ま、頑張りたまえ。」

「…う、うん。」

午後の授業も終わり、帰る時間に。
いつものように神ちゃんの居る教室に、迎えに行こうとしたとき、腕を捕まれた。

桃「なぁ、しげ。」

「え？小瀧く…小瀧、どうしたん？」

桃「放課後って暇？」

「今日？暇、やけど。」

桃「ほんま！？じゃあさ、来て欲しいとこがあんねん！」

「あ、神ちゃんも一緒でええなら。」

桃「全然ええ！よっしゃ、じゃあ神ちゃんと流星の教室行こ！流星も一緒やから。」

「え、ちょっ！」

腕を掴まれたまま走り出す小瀧。神ちゃん達の教室と俺らの教室は、結構遠いからそこそこ走るんやけど、ドキドキするのは走ってるからか、手を掴まれてるからか。どちらにせよ、心臓が高鳴って仕方なかった。