この恋は上手くいかない。桃×赤 (ページ2)

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ep.1 ページ2

桃side
「ふぁあ～…うぐっ！」

青「…んぁよ。望」

「おはー。流星、半分寝ながら近づかんで。俺に激突しとるから。」

青「…んぇ？おー、すまんすまん。」

「絶対思ってへんやろ…」

いつもの日常。いつもの通学路。なんの変化もない日々が、やっては過ぎる。

青「あ、俺今日日直やった！先行くな！」

「あ、おい！…たく、なんやねん。」

しゃあなし。教室で寝とるか。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ
「…あれ、先客。ってまだ８時前やん。いつもなら流星と屋上でダベっとるからな。」

確か、あいつは…重岡、やったっけ？いつも教室の端っこで１人で居る。

「寝とる…のか。俺も寝よ。」

そうして春の生ぬるい風が吹く教室で、俺は眠りについた。

赤side
いつもの日常。相変わらずの地味な格好で、できる限り目立たないように早く学校に行く。

緑「しげ、おはよ。」

「おはよ。」

彼は俺の友達の神ちゃん。この学校で唯一の友達。

緑「じゃあ、また昼にな。」

「おん。」

クラスが違うから、次に会うのはお昼休み。さて、一眠りしようかな。そう思って机に伏せたとき…

ｶﾞﾗｶﾞﾗ
桃「あれ、先客。」

来たのは小瀧。うちのクラスの人気者。俺とは正反対。ともかく寝たふりしとると、小瀧もどうやら寝たらしい。

俺はそっと起き上がり、小瀧の方を見た。

「…顔はイケメンなんに、寝顔だけは不細工なんや。」

新たな彼を発見できた気がした。それだけで、今日一日乗り越えられる。彼は俺の好きな人…