しゅうばん ページ37
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家入「フゥー……終わった」
家入は五条家の1部の部屋を借りてできる範囲まで久良の治療に専念していた。治せる傷口や擦り傷も治し、血も拭き取り、使用人に頼んで新しい衣に着替えさせ布団に寝かせていた。
改めて見ると着用している白い着物と同じくらい、久良の肌は雪のように真っ白で酷く冷めていた
それを暖めるように両手で手を包み込み横たわる久良の腹に家入は顔を乗せ身を預けた。
家入「玲先輩 私お腹空いた。玲先輩のご飯食べたい」
久良「………」
家入「卵がふわふわのオムライスとか、肉じゃがとか食べたいな」
久良「………」
家入「…っ、今ね、五条と夏油が玲先輩の心臓取り返しに出かけてるんだ。なかなか帰ってこないし連絡もこないし…私凄く不安だし怖いよ…」
家入はだんだんと声のボリュームが下がり、包み込んでいた彼女の手も徐々に冷える。
家入「私戦闘向きじゃないからいつも任務に行くアイツらとか玲先輩の帰り待つけどさ、待つ側も苦しいんだよ。不安でいっぱい。でもね、アイツらなら帰ってくるって信じてる。クズだけど信用してる。それは玲先輩も同じだからね。ちゃんと帰ってきてね……っ」
キュッと久良の指を握って彼女の瞳から涙が流れた。
すると、廊下からドタドタと騒音が響く。
襖が勢いをつけて開くとそこには、ボロボロの姿の五条と夏油が息を切らしながら立ち、五条の手にはどくどくと久良の心臓を丁重に持っていた
彼らの後を追うように歌姫と冥冥も現れ、特級呪霊の魂も五体分揃っていた。
五条「ンで…、はぁ、はぁ、こっからどうすればいい…?」
夏油「センパイは…」
貴女『ここです』
歌姫「うわっ!ビックリした…!」
貴女『すみません驚かせるつもりはなかったんですが…』
いつの間にか場に現れたAにビックリする歌姫
冥冥「ふふ。さて必要なものは全て揃えたことだし後はお願いするよ」
家入「頑張ってセンパイ」
貴女『はい。頑張ります』
五条から心臓を受け取り久良の左胸に慎重にいれ、5つの特級呪霊の魂は式神たちに付与された。
Aはゆっくり息を吸い深呼吸して唱える。
貴女『──領域展開 「
家入は離れ、久良の腹に掌を付けAは領域を展開した。式神五体もこっそりだが襖から眺める。
久良は光に包まれ、
皆は彼が目覚めるのをただ静かに見守るのであった。
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┌(┌՞ਊ՞)┐キェァァァな夢主の中身人間 - 完結おめでとうございます!愛読させていただいておりました!とっても面白かったです!夢主ㄘゃƕの敬義が面白くて何度も笑っていました!クリぼっちのペットのところとかw最高でした!愛紗と泡瀬最後までやなやつでしたねw素敵な作品ありがとうございました!! (2月12日 20時) (レス) @page42 id: 2e60fcae90 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 完結おめでとうございます! すごく素敵なオチでした! (2月12日 7時) (レス) @page42 id: 883b12637d (このIDを非表示/違反報告)
嘉代15(プロフ) - マニ。さん» 面白いと思って下さりありがとうございます^^!是非ボードでお話しましょ~!引き続き頑張ってまいります! (2月10日 19時) (レス) id: 7e46238f32 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 嘉代15さん» ✉️。こんにちは!とても面白いです!もしよければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます💖 (1月23日 20時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
嘉代15(プロフ) - リンリさん» 初めましてコメントありがとうございます^^!皆しょうこちゃんの味方です笑面白い展開になるよう完結まで頑張っていきます♩ (1月5日 20時) (レス) @page27 id: 7e46238f32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嘉代15 | 作成日時:2023年11月4日 16時