かんしょう ページ36
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貴女『はぁ……。』
黄龍「«1人で高専に戻ってきた理由はこの2人を始末するためか»」
貴女『まぁ、れいさんの死体を見た時あのふたりの匂いと残穢があったからもしかしたらって思って。あくまで確認程度って思ったけどビンゴ。』
黄龍「«気に入ってたのではないのか»」
ふよふよと動き回る黄龍は2人の死体の頭に牙を向け噛み付いていた。
貴女『気まぐれのおもちゃとして気に入ってたけど、それ以上に私はれいさんが好きです。あんな善人今後現れる気もしませんし貴重な人材です。私が敬語を使えるのも人の心を考えられるようになったのもれいさんのおかげなんです。だから、』
いざ、死体を目の当たりにした時凄く悲しかった
心が痛くして、喉も熱くて苦しかった
貴女『死んで欲しくなかったッ…』
1人で高専に戻った本当の理由は涙を後輩に見せたくなった。たったそれだけ。地面に体育座りで膝に顔をついた。
貴女『面白半分で日本に来なきゃ良かった…必要以上に彼ら達に干渉し過ぎた』
黄龍「«復活するのだろう…。
そこまで言う理由が私には理解出来ぬ»」
貴女『復活させるにもリスクが高いんだよ。彼らは術師だけど人間だ。呪霊と違って身体は再生しないし、死んでも簡単には生き返ることも出来ない。』
今回の復活条件も、特級呪霊五体の撃退、れいさんの奪われた心臓の回収、代償に彼ら達の記憶を貰う…
デメリットがデカすぎる…
式神達も正直特級をタイマンでやり合えるかも分からない。
生徒なら尚更だ。最強のふたりならって希望を持つだけしか出来ないけど…。
貴女『せめて、記憶だけは…何とかしてでも残してあげたい…。あの人の大切なもの奪われたくないッ』
黄龍「«……。»」
自然と溢れてくる涙を服で拭っても止まらない。
久々に泣いたなこんなに。
黄龍「«……そんなに大事か。»」
貴女『うん…』
黄龍「«なら、××でも構わん»」
貴女『…!!いいのそれでも?』
黄龍「«主がいいのであればな»」
黄龍はひとつの提案をしてきた。
それは私にとって好都合すぎる内容だった。
貴女『できるなら頼みたい。黄龍、力を貸して』
黄龍「«もう変えられんぞ? いいか?»」
貴女『勿論。』
黄龍「«仰せのままに我が主よ。»」
黄龍は大空に飛び姿を消す。
私はもう息をしていないヒロモブの襟を掴んで誰にも見つからない暗闇へ引きずりこんだ
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もうそろそろ完結します( ◜ω◝ )
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┌(┌՞ਊ՞)┐キェァァァな夢主の中身人間 - 完結おめでとうございます!愛読させていただいておりました!とっても面白かったです!夢主ㄘゃƕの敬義が面白くて何度も笑っていました!クリぼっちのペットのところとかw最高でした!愛紗と泡瀬最後までやなやつでしたねw素敵な作品ありがとうございました!! (2月12日 20時) (レス) @page42 id: 2e60fcae90 (このIDを非表示/違反報告)
yui(プロフ) - 完結おめでとうございます! すごく素敵なオチでした! (2月12日 7時) (レス) @page42 id: 883b12637d (このIDを非表示/違反報告)
嘉代15(プロフ) - マニ。さん» 面白いと思って下さりありがとうございます^^!是非ボードでお話しましょ~!引き続き頑張ってまいります! (2月10日 19時) (レス) id: 7e46238f32 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 嘉代15さん» ✉️。こんにちは!とても面白いです!もしよければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます💖 (1月23日 20時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
嘉代15(プロフ) - リンリさん» 初めましてコメントありがとうございます^^!皆しょうこちゃんの味方です笑面白い展開になるよう完結まで頑張っていきます♩ (1月5日 20時) (レス) @page27 id: 7e46238f32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嘉代15 | 作成日時:2023年11月4日 16時