先生、こっち見ないでください【五条悟】

失神回数〘６〙 ページ6

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『あのっ、！！五条せんせっ！そのっ、さっきはごめんなさいっ先生のことっ、嫌いとかじゃなくてその、先生を見るとドキドキするって言うかっ、変に意識しちゃって……それで、こっ、これわたあめ…！先生が甘いもの好きって聞いてっ、ちゃんと、謝りたくてっ』


「A…」ﾄｩﾝｸ




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『……よしこれで行こう』


「そう簡単にいくのか」


『脳内再生10回ぐらいしたのでいけるかと』


「現実見た方がいいぞ」


『夢を見させてください』




五条の元へ向かう途中、任務で不在だと補助監督の伊地知が話していたため帰ってくるまで家入の所にお邪魔して、五条にどう謝り伝えようか考えていた。




『シミュレーションはバッチグーです』


「んじゃとりあえずやってみろ」




家入は五条の顔写真を印刷したプリントを自分の顔に近づけてAを見る




『タイム 鼻血出ました』


「出直してこい」





鼻をつまんでタオルで止血する。

家入はプリントを眺めて「何処がいいんだよこんなクズ」とデスクの上にペラッと投げ捨てた





『人間とは思えないほど綺麗な顔してます』



「まぁ、それは否定しないが」



『偶に思うんです。あの人は本当に人間なんでしょうか』



「規格外な男だからな 人間卒業してるだろ」



『おばけ』



「ゴリラだろ」



『ゴリラと言ったら京都校にもいますよね 野生の』





ムキムキですぐ脱ぎたがる凄い人と思い出す




「あー、”東堂”だったか」


『確かその名前だったような。覚えてないですけど生ゴリラ新鮮でバナナあげそうになりました』


「好きそうだよな」


『でも好きなのはハラミらしいです』


「なんで知ってるの」


『虎杖から聞きました』





仲良いんだっけかあの二人と想像するものの、『一方的に親友(ブラザー)にされた』の方が解釈的にはあってるらしいですと＋αで補足した。




『あ。鼻血止まりました』


「再開するか？」


『お願いします』




スッと家入はプリントを顔の前に持ってAに向ける。




『………ｺﾞﾎｯ』


「…………もう五条の事は諦めて忘れろ 皇妃」




吐血まで言ったら終わりだと家入は本気で心配していた。

だがそれでもAは、




『せめて手渡しでわたあめをあげたいです』


「…死ぬなよ」


『頑張ります』



意外と諦めが悪かった。



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