先生、こっち見ないでください【五条悟】

失神回数〘１〙 ページ1

□□□

とある教室で




『あ、東京都立呪術高等専門学校 1年２級術師の伏黒恵だ』


「なんでわざわざ長ったらしい言い方すんだよ」


『テレビでキャラクターがそう言ってるの聞いて偶にツボるから試してみるかって思って』


「俺で試そうとしてんじゃねぇ」




椅子に腰掛け伏黒の机に頬杖をついて揶揄う
皇妃(すめらぎ) Aは足をパタパタさせる

同じく対面するように腰掛け
華麗にツッコミをするうに頭の伏黒恵





『聞いてよ伏黒恵』


「なんでフルネームなんだよ」


『最近さ、ヤバいんだよ』


「聞けよ」




Aは掌を額に当てて前髪をかけあげながら伏黒の返事にはスルーして呟いた




『あの人(･･･)を目の前にしたその後、記憶が…無いんだよね』


「それはお前が鼻血ぶっぱなして失神してるからな」


『ホントさ、よくアレを正面で直で見れるよね
一部の呪霊もアレ見たら生殺しだろ』


「それは知らねぇ」




呪霊になりたいとか意味わかんねぇ呟きをする同級生に呆れる伏黒はため息を吐いた





『それでさ、伏黒恵に相談あって』



「嫌だ」



『まだ何も言ってない』



「どうせ、あの人の魅力を語らせてくれとかでも言うんだろ」



『なんで分かんだよ 流石私のマブタチ』



「……なんか嬉しくねぇのなんでだろ」



『バグでも起きてるんだよ 時間経てば嬉しくなる』



「システム障害風に言うんじゃねぇよ」





ちゃんと返事してくれる伏黒にAは感心しぱちぱちと拍手をして『あー、しんど』と机に伏せた。





『ガチでヤバいんだよ。あのご尊顔は直射日光ガン見してる感覚でさ、神々しくていずれ干からびて祓われるかもしれない』



「大袈裟すぎだろ」



『その時は一緒に心中しよう伏黒恵』



「なんでだよ」






□□□



【設定】

◎皇妃(すめらぎ) A
．東京校呪術高専 1年の女の子
．かなりの美形のシティガール
．１日に最高5回失神記録を持つ
．担任の事は────？

失神回数〘２〙→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す