俺は、辞められない【呪術廻戦】

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貴方side




黒井さんに全てを伝えた
電話越しで彼女の消えそうな泣き声がする

葬儀の予定もこちらでやった方がいいか
今の彼女には荷が重いはずだ





貴方『葬儀の件は私の方で手続きするので
今は黒井さんも休んでください』


黒井«…っ、はい…»






電話を切って壁に寄りかかり
ズルズルと崩れしゃがみこむ






貴方『…(…ヤバいな、頭痛が)』



「久良さん、葬儀の打ち合わせを、」



貴方『はい。今行きます』






打ち合わせ済ませたら休むか、、

目元を擦りながら
葬儀日程の打ち合わせを行った。

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貴方『───では、そちらでお願いします』


「かしこまりました」





全て決まり打ち合わせは無事終える
頭痛がさっきよりも増しぼーっとする


迎えの電話をしようと思ったら電源が落ちた
充電が死んでいた

電話を借りようにも周りはバタバタと忙しそうで声をかける隙がなかった。






貴方『…』


高専まで少し距離はあるがいいか
途中まで歩いてタクシー拾って帰ろう


フラフラと重心が不安定な状態で
俺は外を出て高専に向かう。






貴方『……』





壁や手すりに掴まりながら歩く
すごい歩いた感覚があんのに景色全く変わらない

嘘だろ俺の足働いてくれ


重い足が上がらず
小さな段差につまづき顔から地面に倒れる






貴方『…ぁ、ッ……』





視界もぼやけ頭も働かない
ここも何処かも分からなくなってしまった

じんわりと熱をもつ地面と
自分の頬の熱で余計熱い






貴方『──だ、れか…』





───助けて
という間に俺は意識を手放した。









─────────
────────────





？？side




「……。」


「××、どうしたの？」





少年はある方向を示す
それに気づいた少女は駆け寄る





「××！ 家まで運ぶの手伝って！」


「知らない人…家に入れちゃ駄目だろ」


「今はそれどころじゃないよ！
こんな猛暑日に外で倒れてる人放っておけない！」


「……。」


「ほら、××早く！」


「………わかった」






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