俺は、辞められない【呪術廻戦】

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天内side

生まれた時から特別で
皆とは違うって言われ続けて

私にとっては特別が普通で
危ないことはなるべく避けて


この日のために生きてきた



お母さんとお父さんがいなくなった時
覚えてない、もう悲しくもない






だから同化で





皆と離れ離れになっても





大丈夫って思ってた








どんなに辛くたって






いつか悲しくも寂しくもなくなるって








…でもっ







でもやっぱり







もっと…皆と…一緒にいたい

もっと皆と

色んなところに行って
色んなもの見て

…もっと!!


そして
Aにちゃんとこの想いも伝えたい







夏油「帰ろう 理子ちゃん」





天内「……うん！！」







その手をとれば
黒井にも、A、友達にも───











───────────





常に死は隣に存在してる
いつ何が起きるか分からない 急に訪れる
それがいちばん怖いんだ

自分だけならまだしも
それはどんな人にも訪れるんだって





───────────








ﾀﾝｯ







不意に浜辺で2人きりのとき聞いたこと思い出した







ほんとだ…


私…ここまま、死んじゃうのかな──…？





また…貴方に…会いたい…







Aっ







ﾊﾞﾀﾝ







酷く冷たいコンクリートに生暖かい血が私の顔に伝った



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─────────────





貴方side




貴方『──理子っ』





ここは…医務室──か？





家入「よかった生きてて」


貴方『硝子』




少し疲れた顔をする後輩がそこにいて
安心した顔でベッドに座る






家入「夏油の呪霊で運ばれてきたんです
記憶あります？」



貴方『いや、…』



家入「数分遅れてたら
センパイ死んでましたよ」



貴方「そうか…助かったありがとう硝子」





後輩に救われたわけか…
先輩として情けねぇな…





貴方『俺どれくらい寝てた？』


家入「30分ぐらい…ってどこ行く気ですか」






理子は？黒井さんは？
あいつらはどうなった？
天与呪縛の男は？





貴方『アイツらのところに行かないと…



──硝子…？』




硝子は俺の服の裾を掴み引き止められた。




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