その女、好みの男を拾う。

30日目 ページ30

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磯貝side






磯貝「あ」


前原「どした？」





前原と登校中、金喜さんが歩いている。
彼女の名前は昨日烏間先生から教えてもらった。


金喜A
椚ヶ丘中学校元3-A
Ｅ組転入の理由は勉強だるいと言っていたらしい

俺的には別の理由があると思う。
あの動きからにして暗殺者であることを隠すためとか。でもA組ってことは成績いいんだな。




前原「あ金喜さんコンビニの中入ったぞ」





歩いて近くにはコンビニがあって
窓からチラッと覗くと栄養ドリンク系を眺めていた。

２つ手に持って次にカロリーメイトの方に手をつけ会計を済ませ出てきた。ん？出てきた？





貴女『アホ毛とチャラ男じゃねーか』


前原「はよっ金喜さん！」


貴女『名前名乗ったつもりはないが？』


磯貝「烏間先生が教えてくれたんだ」




誰と頭にハテナを浮かべる。





貴女『考えても無駄だな』





チャージの1つ目の蓋をあけてジューと啜りながらスタスタ歩いていく。
俺は咄嗟に彼女の腕を掴み





磯貝「目的地同じだし一緒に行かない？」


貴女『や、ひとりでいい』


前原「まあまあそんな寂しいこと言わずに！」






半ば強引になったが今は一緒に歩いている。





磯貝「金喜さんはさ、何処で殺せんせーの情報見つけたの？」


貴女『しりにゃあいかりゃ』ｼﾞｭｰ


前原「彼氏いる？今度デート行かね？」


貴女『ほとこいるかにゃらむにゃ』ｼﾞｭｰ



磯貝･前原「「なんて？」」




口に含みながらカロリーメイトに手をつけて正直何言ってるか分からない





貴女『知り合いから聞いて、男いるから無理った』




全部啜って一口でカロリーメイトを食べゴミをまた先にあるコンビニに捨てまたコンビニに入っていた。





前原「男持ちか〜いいなあんな美女が彼女とか」


磯貝「他校の人かな…」





今胸がモヤッとした
なんでモヤッとしたんだろうと不思議に思っていると彼女は戻ってきた。




貴女『まだ居たのかてっきり行ったかと』


前原「金喜さんってそーゆうの好きなの？」





彼女の手にはさっきと似たようなドリンクやチャージが入った袋が握れていた。





貴女『食いやすいだけだ』




今度はこんにゃくゼリーを啜って歩き始めた。



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