その女、好みの男を拾う。

16日目 ページ16

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貴女『あーもうクソ』



そうだよ。ここは”呪霊”の発生源のひとつ
学校や病院は特に呪霊の溜まり場だ。

こんなんで気づくとか遅すぎだろ…
生徒や教師が犠牲になろうと私には関係ないが襲ってくるのだ。


それに1級以上が出れば”高専”のヤツらも動き出す。
そうなれば…あいつとの遭遇率が高くなる…
それだけは避けたい。




「金喜さん」




目の前には笑みを浮かべた男
誰だこいつ。





「今は集会の時間だ 体育館に戻りなさい」




貴女『…毎月あんなことしてるのか？』




「金喜さんは転校生だったね。この学校の仕組みを把握していないようだ」





此方へと案内される。
体育館の入口前で呼ばれ後ろ姿を見つめる。





「”働きアリの法則”知ってますか？」





なんだ突然。






貴女『…ある集団でも20%はぐうたらといった怠け、また20%は働き、残りの60%は平均的になる法則だろ』



「ええその通り。私が目指すのはね5%の怠け者と95の働き者がいる集団です。

【Ｅ組のようになりたくない】
【Ｅ組にだけは行きたくない】

95%の生徒がそう強く思うことでこの理想的な比率は達成出来る」



貴女『それで５％の彼らは弱く惨め出なくてはいけないだァ？はっ随分合理的な考えだ。反吐が出る』





それで彼ら達は…いやこの学校には数え切れないほどの呪霊がいる。ホコリ並みだな。汚ぇな

これだと特級も出そうだな。
早いとこターゲットぶっ〇して手をひこう






貴女『なぁ』



「どうしたのかな」



貴女『どうやったらそこに行ける？』





Ｅ組の生徒に視線を向けながらつぶやく。
男は興味深そうに反応している





「自らどん底へ行く生徒は初めてだ」




貴女『答えろ あんたを殴ればいいのか？』




「容姿に似合わず口調と行動が荒いね金喜さんは」




貴女『よく言われる』




「何故そこへいきたい？」




貴女『なんだっていいだろ』





そもそもコイツだれ。





「理事長先生＿＿＿！？」





さっきの女じゃねーか。
男共に支えられている。
怯えたツラしてこっち見んな
美女に失礼だろうが←




貴女『(ん、理事長って此奴だったのか。ならちょうどいい)荷物もって理事長室伺うんで』





今すぐにでもここから出たい何としてでも





貴女『ちゃんと居て下さいね。理事長さん』





伝言を残し正反対の方向にスタスタと歩いていった。



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