【暗殺教室】Ｅ組の太宰さん【文スト】参

#.117 ページ10

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〔渚side〕


体育祭も無事に終わり後片付けの時間下級生の女子が磯貝君に話しかけていた。


菅谷「クソゥイケメンめぇ…」


イケメンって恐ろしい…汗

でもさっきやった棒倒しで空気が変わったように感じた。
特に下級生中心に僕達を見る目が。

それもそのはずだ、あれだけ劣勢ひっくり返して勝ったのだから。


岡島「へへなんか俺ら…マジですげえのかもな」


僕も無意識に表情筋が緩んでいた。


原「あ浅野君だ」



原さんの声に皆反応し浅野君の方へ視線を向ける。


前原「おい浅野！二言はないだろうな？磯貝のバイトの事は黙るって」

浅野「……僕は嘘をつかない、君たちと違って姑息な手段は使わないからだ」


よっよく言うよ…山ほど使っといて…
すると磯貝君は浅野君に近寄る。


磯貝「でも流石だったよお前の采配、最後までどっちが勝つか分からなかった またこういう勝負しような！」


どこまでも優しい磯貝君は握手しようと手を差し伸べたが浅野君はそれには取らなかった。



浅野「消えてくれないかな、次はこうは行かない。全員破滅に追い込んでやる」



そう言い残し僕らに背を向けて五英傑のメンバーの所へ行った。


寺坂「ケッ負け惜しみが」

中村「いーのいーの負け犬の遠吠えなんて聞こえないモーン」


竹林「彼も苦労人さ磯貝 挙遇の中でもがいてる」

磯貝「俺なんてあいつに比べりゃ苦労人でもなんでもないよ
みんなの力に助けてもらった今日なんかさ貧乏で良かったって思っちゃったよ」



浅野君のような派手さはない。
けどサラッと目立たずチームを勝利に導いてきた。

前でもなく上でもなく磯貝君は気がつけば横にいる。
リーダーでイケメンの暗殺者だ。




浅野「聞き忘れていた」



行ってしまったかと思っていたら浅野君はこちらに視線を向けていた。




浅野「太宰さんがココ最近変わったことはあったか」



太宰さんに？
皆で顔を見合わせると頭にハテナを浮かべていた。
ココ最近と言っても相変わらずこ自 殺願望で烏間先生に怒られてる光景しか…



神崎「あっ…そう言えばココ最近"咳"をする回数多いよ」



神崎さんの発言に浅野君は目を見開き


浅野「太宰さんは今どこだ！？」

原「太宰さんならトイレ行くって…」

浅野「チッ」


五英傑に名前を呼ばれるのを無視し浅野君は何処かへと走って行ってしまった。

一体なんだったのか僕達は疑問をもった。

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