12 自由にしてやる ページ12
必死で走って逃げようとする
ナイフを持った黒い男から…
殺されるっ…
「嫌だぁぁぁぁぁっ……！
っはあ…はぁっっ…」
CY「大丈夫っ！？」
まただ…
またこの悪夢を見てしまった…
小さい頃から、よく見るんだ…
ナイフを持った黒い男に殺される夢…
殺される夢はいいものだって言うけど、私にとってはただ怖いだけた…
CY「ねぇ、Aちゃんっ！！大丈夫！？」
「チャニョルさんっ…
こっ…怖かった…」
そうして、また泣いてしまった…
それでも、チャニョルさんはまた、優しく抱きしめてくれた
CY「そっか、怖い夢みたんだね…
もう、大丈夫だよ…」
優しく言って頭をなでてくれた
そして、私がようやく泣きやんだ頃
CY「Aちゃん熱いね…
熱あるんじゃない？」
熱を測ってみると、38.9℃…
CY「高熱じゃん！
この時間じゃ、もう病院空いてないし…
明日も土曜じゃんっ！！
あぁ、やばい、どーしよ泣」
「大丈夫ですよ。ちょうど出ようと思ってたので。それに私、熱には強いタイプなのd…CY「何言ってんの！絶対ダメっ！！」」
CY「とにかく！熱が下がるまで、ここを出ちゃいけませんっ！」
「でも、迷惑じゃないてすか…」
CY「俺は迷惑だなんて、少しも思ってないよ？
むしろ、迷惑かけてよ…
迷惑かけられたくないなら、最初から声かけたりなんかしないよ」
「そうかもしれませんけど…」
CY「Aちゃんさ、今まで重いものをたくさん背負って来たんだよね…
あの荷物よりもずっと重いものを
俺はね、それを軽くしてあげたいなって思ったんだ…
色んな物になる縛られて苦しそうに見えた…」
「やっぱりチャニョルさんには、なんでもお見通しなんですね…」
「俺が自由にしてやるよ、A」
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作者名：ぱくゆひょん | 作成日時：2015年5月4日 6時
