Ep.10-2 ページ6
Side.目黒
居ても立っても居られなず、Aちゃんの会社の近くまで車で来てしまった。
連絡しても電話をしても返事はないし、何かあったんじゃないかと思う。
会社のハッキリした場所が分からず、
パーキングに駐車し駅の近くで彼女を待つことにした。
「何してんの、俺…」
既に家に帰ってしまった可能性もある、
家に行った方が確実に会えるのでは？と思い始める。
帰宅する人たちの流れを見つめながら、
帰るかという気持ちになってた時に聞き慣れた声が耳に入る。
Aちゃんとスーツの男の人。
楽しそうに話しながら並んで歩いてるのが目に入り、衝動的に２人近づき彼女の腕を引いた。
『！？…目黒くん…？』
何で？言いたげな顔のAちゃんを、自分の方へ抱き寄せるとスーツの男性と目が合う。
「どうも」
市「初めまして。Aさんの同僚の市木です。えっと…」
「恋人の目黒蓮です」
ちょっと！と下から俺を見てくるAちゃん。
市「背高いですね、目黒さん。じゃ、Aさんまた来週。お疲れ様、目黒さんも失礼します」
軽く俺にお辞儀すると改札へ消えていく。
遠くから、数人の女の子がこっちを見て何かをヒソヒソ話している。
『目黒くん、ここにいたらまずいよ。私も帰るね。』
そう言い改札へ向かおうとする彼女を制止し、手を握って駐車してある車へ乗せる。
また何か言いかけたAちゃんに「静かにしてて」と言い車を発進させる。
「…ごめん」
俺の言葉が予想外だったらしく、運転している俺の横顔をじっと見ているのが分かる。
『私の方こそごめんね、スマホあんまり見れなくて。』
「大丈夫、でも心配した。あと、Aちゃんが他の男といるのもすげえ嫌だ」
『市木くんはそんな人じゃないよ。ただの同僚だよ。』
「それでも嫌だなー。」
『なにそれ笑ヤキモチ？』
「そう、ヤキモチ。Aちゃんが遠くに行っちゃったみたいで怖くなった」
その俺の言葉に黙り込む彼女。
すぐさま『私はわたしだよ』というAちゃんの違和感に俺は気づけずにいた。
スマホに岩本くんから着信が入り、一言ごめんねと言い電話に出る。
もしもしと電話に出ると相手は岩本くんじゃなくてしょっぴーだった。
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Emma(プロフ) - りんごさん» りんごさま、ありがとうございます！修正いたしました！今後もよろしくお願いします。 (2023年2月9日 12時) (
レス) id: ca41fbeb41 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！！ (2023年2月9日 7時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Emma | 作成日時：2023年2月8日 19時
