Ep.14-1 ページ24
Side.you
季節が少しずつ進んで、一番嫌いな花粉症の季節になってきた。
こっちの会社でも知り合いができ仕事はとても順調だ。
相変わらず市木くんには仲良くしてもらっていて、変わった事といえば彼に恋人ができたこと。
紹介してくれた時は嬉しさと大きな驚きがあった。
『まさか、男とは』
市「いや、黙っておくつもりだったよ。でもAさんなら信用できるかなって。」
『話してくれて嬉しいよ。友達が幸せになるのが一番嬉しいかも』
一緒に昼ごはんを食べながらこうして市木くんカップルの話を聞くのが好き。
市「そういえば、目黒さんとはまだ友達のままなの？」
『まだって笑。もう恋人に戻れるかも分からないのに』
市「でも見た感じ目黒さん、Aさんのことすっごい好きだと思うよ」
『もう違うかもよ。だって、芸能界？は綺麗な人たちがたくさんいて、私なんてミジンコみたいな存在だよ』
お弁当を頬張り、市木くんを見るとおしろそうに笑って見てくる。
眉間にシワを寄せ『何？』と聞く。
市「いや、多分そういう所だと思うよ。目黒さんがAさんを好きな理由。飾らないし、大人っぽいくせに打ち解けるとすごい子供っぽいていうか、少し警戒心がないところが心配になるけど笑」
『たくさん褒めてくれるじゃん、照れちゃうな』
市「俺はAさんと目黒さん応援したいな。お似合いだし」
『…ありがとう、市木くん。』
あの、元旦から連絡の1つも取っていないことを彼に言っていない。
何がいけなかったとか、誰が悪いとかじゃなくただなんとなく連絡をとっていない。
一方的に切られたあの電話、きっと嫌われてしまったとだけ思う。
お互い何と無く知り合いって感じに戻った気がした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 470人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Emma(プロフ) - りんごさん» りんごさま、ありがとうございます！修正いたしました！今後もよろしくお願いします。 (2023年2月9日 12時) (
レス) id: ca41fbeb41 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！！ (2023年2月9日 7時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Emma | 作成日時：2023年2月8日 19時
