Ep.12-3 ページ17
Side.目黒
Aちゃんが家の中に入るのを確認した途端涙が溢れ出てくる。
嗚咽しながら車にエンジンをかける。
自宅までの道を涙を啜りながら運転していると、
しょっぴーから着信が入ったのでスピーカーにして出る。
「…何、もしもし」
渡「もしかして泣いてる？」
「泣いてる。人生うまくいかないね、しょっぴー」
はっと笑いながら「当たり前だろ」と言うしょっぴー。
渡「詳しいことは聞かねえけど、ちゃんと食って寝ろよ。何かあったら電話して」
「ありがと…。しょっぴー何か用事あったんじゃないの？」
少しの沈黙のあと、「忘れたわ、じゃ」と言い切られる電話。
きっと用なんてない、俺の様子を心配して電話してくれたんだろうな。
彼の優しさに少し救われた。
考えるのは彼女のことばかり。
やっと再会できて、自分のそばにいてくれる理由を作れたと思ったのにまた振り出しに戻ってしまった。
あまりにも早い展開で、夢なんじゃないかとも思えてきてしまう。
スマホを取り出し、Aちゃんに連絡を入れようとするけどなんて送って良いか分からずそのまま閉じた。
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翌日、鏡を見ると酷い顔の自分がいた。
クマもすごいし、目も腫れてるし、今日が撮影とか入っている日じゃない事に救われた。
案の定、メンバーには笑われて、心配されて、慰められた。
阿部ちゃんに渡された氷で目を冷やしてると、横腹をツンツンしてくるラウール。
ラ「もうAちゃんには会わないの？」
「会えないが正しいかも」
そう言うと、下を向きながら「そっか…」とラウ。
「あんま心配すんな。大丈夫だから」
そう言うと、岩本くん達のダンス練習に加わる、
年越しのイベントまで１ヶ月を切っている。
切り替えろと自分を鼓舞し、気持ちを切り替えた。
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Emma(プロフ) - りんごさん» りんごさま、ありがとうございます！修正いたしました！今後もよろしくお願いします。 (2023年2月9日 12時) (
レス) id: ca41fbeb41 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ，フラ立ってますよ！！ (2023年2月9日 7時) (レス) id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Emma | 作成日時：2023年2月8日 19時
