Ep.6-5 ページ27
Side.you
目黒くんと出かけてから、2週間が経った。
あれから驚くほどに変わらない日々。
あの日の翌日朝起きたら【おはよう。体調崩してない?】って連絡が来ていたけど、
返してしまったら彼の優しさに溶けていってしまいそうで、返事はしなかった。
少々めんどくさい自分の恋愛観が憎い。
鈍いと言われるけど、下心には敏感だし、友人だと思っていた異性に好意を向けられると冷めてしまう。
でも目黒くんに好きと伝えられた時、すごく嬉しかった。
目黒くん、きっと私自分が思うよりあなたが好きだよ。
でも隣にいるのは私じゃないんだろうな。
『(勢いでまた告白してなんて言ったけど)普通だったらめんどくさいってなるよね・・・』
れ「え、なんて?」
隣で作業していたれなが手を止めて聞いてくる。
美容院に行ったのか髪色が変わっている。
『なんでもないよー。そういえば何で明日いないの?』
れ「明日は、ジュニアだけのライブなので全て整えてきた。」
いっている意味80%くらいわからなかったけど、明日は楽しみなことがあるみたい。
明日はれないないのか、と少しシュンとしていたられながあ!とまた話しかけてくる。
れ「そういえば、例の目黒くんも出ると思うよ。この前話したやつだから」
『そっか、頑張って欲しいね。』
れ「頑張ってくらい連絡入れば?返事してないんでしょ」
『うん・・・入れとく。あと、1つお願いがあるんだけども…』
目黒くんとのトーク画面を開き2週間前のメッセージに既読をつける。
きっと返事返さない事怒ってるだろうな。
【お返事返さなくてごめんね。明日のライブ頑張ってね。アイス、糖分補給に食べてね】
メッセージ加え、コンビニで交換できる少し高めのアイスをギフトで送った。
なんて返ってくるか怖くて、業務終了までスマホを見れなかった。
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作者名:Emma | 作成日時:2023年2月3日 10時