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Ep.1-1 ページ2
Side.目黒
ざわつく会場。
久々に会う友人と挨拶を交わし受付に向かう。
「おはようございます、目黒蓮です」
『おはようございます。目黒…目黒?』
受付表からバッと顔を上げたその子と目が合う。
一瞬にして笑顔になった彼女は座っていた椅子から立ち上がった。
「…目黒です」
嬉しさで、言葉を失う。淡い期待が現実になってしまった。
こんなにちゃんと再開できるなんて、マスクの下で口角が上がるの分かる。
『私!覚えてない?まさか覚えてない?嘘でしょ、覚えてないか〜うわ〜』
喜んだり悲しんだりいろんな表情をする彼女を見てるのが楽しく、
覚えてるよって言葉を喉から出すまで時間がかかった。
「ふはっ嘘だよ、ちゃんと覚えてる。Aさん」
良かった〜とか笑顔で言う彼女は、ごめんごめんと座席表を渡してくれる。
『目黒くんは、私の隣だよ』
「ん、ありがと」
少しぶっきら棒に受け取るけど内心隣なのがめちゃくちゃ嬉しい。
またね〜と受付から手を振るAさんに軽く手を振って会場内に入った。
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作者名:Emma | 作成日時:2023年2月3日 10時