宇宙から憎しみを届けに【鬼滅の刃】 (ページ10)

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A目線

炭「ん……ハッ！すっ、すまない！！！」

『あ、炭治郎起きたの？』

屈んで炭治郎をおろす。

女子におぶられるのは流石に

抵抗があったかな？ごめんね～(棒)

炭「随分と体が楽になったよ、ありがとう！」

ヴッ、笑顔が眩しい。

この人は、信用するべき人なんだろうなぁ。

あまりにも真っ直ぐで、

心配にすらなってしまいそう。

『もうすぐで鱗滝さんの家だよ………ん？』

坂道の向こうに、女の子が立ってる？

…………鬼の気配がする。

あの子、鬼なのか…………。

炭「っ！禰豆子っ！」

禰豆子………？あっ、あの子が

炭治郎の妹の、禰豆子ちゃんか！

可愛い………(ブーメラン)

炭治郎を、禰豆子ちゃんが

ギュッと抱きしめた。

鬼だけど、言葉も話せないけど………

意識と、思い出はハッキリ残ってるんだ。

せめてパパとママも、

そうだったら良かったのに。

でも、彗晟の鬼や最終選別にいた鬼は

何も考えずに襲ってきた。

禰豆子ちゃんって、もしかしたら

かなり貴重な存在なのかも？

鱗「炭治郎…………！！Aは…………」

『私はここですよ。帰ってきました。』

走って炭治郎に追いつけば、

禰豆子ちゃんも一緒に

3人ともギューって抱きしめられた。

懐かしいなぁ…………。

鱗滝さんをパパとママに重ねるなんて

酷いかもしれないけど。

今だけは許して欲しいな…………。

鱗滝さんや炭治郎といるだけでも

すっごく楽しいし、幸せだ。

でも、もっと。もっと…………。

頭上を、きらっと流星が通った。

『ﾎﾞｿｯ幸せになりたい…………』

少し幸せになったら、

もっと欲が出てもっと幸せになりたくなる。

鱗「飯にしよう、今日はご馳走だ。それに今日は流星群が見られるそうだ。暇があれば見ると良い。」

炭「『はいっ！』」

誰だって、幸せになる権利が………

ううん、幸せになる義務があると思う。

幸せになるために、

これからどれだけ戦う事になるかなぁ………

……もしも私が幸せに慣れなくても……

必ず、私が。

また、流星が頭上を通り過ぎて行く。

『ﾎﾞｿｯ誰かを、幸せにしてあげられる人になるんだ』

そのために、沢山鍛錬しないと………。

幸せになるために、

これから忙しくなりそうだなぁ。