8 じょうげん ページ9
A目線
隊服を受け取り、炭治郎と並んで歩く。
『炭治郎、大丈夫？』
炭「………………」
フラフラで、眠そう……
『無理だね、乗りな？あんまり鱗滝さんを心配させられないし。』
速く帰ってあげないと。
炭「すまない…………」
『いいよ。』
炭治郎をおんぶすると、
安心したのか、炭治郎はすぐに寝てしまった。
地球人って不思議。
家族といた時は幸せだった。
特別だと思ってたんだけど………。
炭治郎や鱗滝さん、善逸といる時も
なんだか楽しい。
こんなにすぐに 心許していいのかな。
暖かい気分に浸っている所へ、
身を切るような冷たい風が吹く。
……！？さっきまで、寒くなかったのに。
童「やぁ、俺は童磨！君があんまりにも可愛いから気に入っちゃった！何か悩んでいることはないかい？」
鬼………！？上弦の弐！？？
炭治郎もいる今、戦闘になるのは避けたい。
それに、今の私じゃ絶対勝てない……。
鬼だと気付かないフリをしていよう。
『ふふっ、悩み事なんてありませんよ？お兄さん、面白い事を言うのですね。』
童「本当？悲しい事があったらすぐに言ってね？力になってあげる。……？君が柱になれたら、すぐに食べにいってあげるからね♡」
鬼殺隊だってバレてるんだ……。
どうして？刀は服の中に隠しているし、
隊服も着ていないのに………。
童「君からは大量の鬼の血の臭いがする。きっと沢山殺したんだろうね？柱になるのもきっとすぐだ。必ずまた会おうねっ☆」
上弦の弐は、琴の音と共に消えていった。
はー…。緊張したぁ…。
柱になれたら、かぁ………。
柱が強いのはしってるけど、
あの鬼は中々殺せない気がする。
既に柱を殺しててもおかしくない。
死にたくないなぁ…………。
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作者名：みかん | 作成日時：2020年10月31日 16時
