16、おやかたさま ページ17
A目線
隠「A様、着きましたよ。今目隠しを外します。」
『あ、はい.........ヴッ』
いきなり差し込んだ光の眩しさに、
思わず変な声をあげてしまう。
だんだん慣れてきて、見えたのは…
立派な、お屋敷。
隠「中へどうぞ、お館様がお待ちです。」
案内されて中へ入ると、
1人の男性が座っていた。
なんか、植物みたいな……
凛としてるけど優しそうで、安心する気配。
お館「初めまして。君がAさん……?私は目が見えないから、君がどのような人かは、分からないんだ…。ごめんね、」
目が見えないのに、
どうして私がいる事が分かったの……?
気配?音?
気配も音もできるだけ消していたのに…
『ッはい!Aです。本日はどのような御用で……?』
お館「実はね、君が最終選別で鬼をほぼ全滅させた、と聞いたんだ。」
えぇ……?そうだったの?
確かに、途中から襲われなくなったけど。
お館「そこでね、君には柱の誰かの継子になってほしいんだ。」
『継子、ですか。何故柱ではなく、継子なのでしょうか?』
お館「君はまだ、鬼殺隊に入って日が浅い。もっと経験を積んでから 柱になってほしいんだ。」
そういう事……。
『1つ聞きたいのですが、私は、私だけの呼吸を使います。継子になれるのでしょうか?』
お館「そこは大丈夫だよ、柱には、特殊な呼吸を使う子もいるから。」
継子になる前提で話が進んでるけど、
なりたくは無いなぁ……。
あ、でも不死川さんの継子なら
楽しそうかも?
あー、甘露寺さんもいいな……。
お館「誰の継子になれば良いか分からないと思うから、近々柱との合同任務を行ってもらうよ。その時に決めてね。」
『承知しました。お気遣いありがとうございます。私はこれで失礼致します。』
一礼して屋敷を出ると、
また隠さんにおぶられた。
隠「すみません、この屋敷の場所を知られると不味いので……。」
『大丈夫ですよ。私が元いた場所に帰れますか?』
隠「勿論です!」
今日、蜘蛛の山で任務だっけ?
今のうちに寝ておこう……
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みかん | 作成日時:2020年10月31日 16時