探偵と怪盗と協力者と。【紺青の拳】

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撃つ、と思いきやどこからともなく飛んできた一枚のトランプ


快斗だ …



そしてそのまま新一が銃をプールに投げ捨て快斗がリシさんをワイヤーで拘束した





「 おいっ！大丈夫か？」

「 大丈夫、」



こちらに駆け寄る快斗

別に何ともないが心配かけたことに少し罪悪感





「 っ、なんでここにアーサー君が、！」




どうにかワイヤーから抜け出そうとがんばるリシさん





「 僕は首謀者である二人を捕まえようとしていたんだ！」



「 下手な芝居は辞めるんだな、リシ・ラマナサン。アンタが黒幕だという事はわかってる。最初には疑問を持ったのは現場に残されていたキッドの予告状だ。 」



「 警官が予告状に気づいたのはリシ、アンタが現場に到着してすぐだったよな。」



「 そしてさっき、レオンさんはどこにいるか聞いた時アンタへの疑いは決定的になったんだ。

レオンさんほどの自惚れの強いひとが計画の達成を目前にして海外に逃げる訳がない。きっと一番見晴らしのいい場所で見物しているはず。

その事にアンタが気づかないはずがない 」





「 … 驚いたな、アレは僕を試したんだ 」





「 全ては5年前、お父さんの事故が計画の始まりだったんだね。

海王学者殺し、否認の容疑者一転して罪を認める。確か中富さんがシンガポールを訪れたのも5年前だったよね。

犯人をレオンさんが捕まえ、シェリリンさんが弁護し有罪を認めさせた。ただの偶然だとは思えない 」



「 中富海運が所有するタンカーを手に入れるための罠だったのさ。」



「 全ては仕組まれていたんだ。そしてもう一つの罠があったことに、アンタは気がついたんだろ。」



「 僕も最初は事故だと思っていた。だが親父の遺品整理をしていて気づいたんだ。親父は紺青の拳が眠る可能性の高い沈没船を発見したんだ。
だからまず親父を殺したんだろ！」



「 リシくん、君は何か誤解をしている。父上を殺害した犯人は刑務所へ …」



「 親父の死に疑問を持った僕はこの国でアンタに弟子入りして予備警察官になった。

シェリリン・タンに近づき禮次郎の件をネタにレオンを揺すらないかと持ちかけたらあっさり教えてくれたよ。

そしてレイチェルを通してお前達の情報は全て筒抜けだったのさ！」




「 ならばキッドの予告状を貼ったのはなぜだ？」

「 教えて貰おうか 」









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