探偵と怪盗と協力者と。【紺青の拳】

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「 OK、こっちは大丈夫だよ。

アイダン警部補は予定通りの場所にいる 」



「 おし、行くか 」





予定時刻、私はスタジアムが見渡せるビルの屋上にいる


遠隔からのセキュリティ操作と警備の体制を見張るためだ


手にはパソコン 耳元には通信機







さっそく通信機で快斗に情報を伝える





「 きた、パスワードは nck5420MS

一応来たメールそのまま送るね 」





アイダン警部補のスマホをハッキングし、来たメールをそのまま快斗に送る






「 おう、バッチリだな。サンキュ 」




そのままレイチェルに成りすました快斗は金庫室の前まで行く






「 監視カメラはもう既に偽映像流してるけど 重量センサーはどうする？ 」




「 いや、そのままでいいよ。そっちの方がスリルがあって面白ぇだろ？ 」




「 … ほんとにいいの？ 」




「 ああ。きっと大丈夫だ 」




「 … そっか 」






本当に重量センサー外さなくていいのかな、


快斗がしくじるとは思っていないがどうも嫌な予感がする








「 すみません！アイダン警部補がお二人を呼んでいます！急いできて欲しいと。ここは私が見てますから！」




「 わ、分かりました。すぐ戻りますのでよろしくお願いします！ 」







どうやら警備を剥がすのも上手くいったよう






「 … さてと、お宝は頂くぜ！」






管理室で流されている偽映像ではなく監視カメラに映されている本当の映像をパソコンで流し快斗の様子を見る





ワイヤー銃を天井に引っ掛けベルトの展示されているケースの上に飛び乗る






「 ふっ、頂き 」


「 上手くいったみたいだね 」


「 ああ、楽勝だな

… ん？なんか引っかかったか？ 」






ケースの下の台座が開きかけている


中から出てきたのは … レイチェル？






「 死体 …？ しかもレイチェル、？」





なんでレイチェルがこんなところに、ていうか …！





「 快斗！早くそこから出て！」




なんて言ってるのも束の間、すぐに警報ブザーが鳴り響く


やっぱり重量センサー外しとくべきだった…！



「 やべえ早くズラからねぇと！
… ん？何かの文字か？」




映像からは分からないが文字が書かれているらしい






これはきっと罠だ、私たちは犯人の思惑通り嵌められた





「 右から5人、左に3人、正面からはアイダン警部補達が来てる！早くしないともっと増援が来るよ 」




「 まじかよ、まあ任せろって！ 」








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