探偵と怪盗と協力者と。【紺青の拳】

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side＿＿kaito


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「 こいつはすげえ！無風も自由自在で！寺井ちゃんに感謝しねぇとな！ 」






シンガポールは無風の為寺井ちゃんにプロペラ付きに改造してもらったが想像以上にコントロールがきいて少し驚く









… にしても、あそこまでとは


シンガポールの絶景を見ながら先程の事を思い出す


やっぱりあいつは侮れねえ









少しすると建物の屋上に立つ名探偵が見えたのでタイミングよくキャッチする









「 助かったぜ〜、念の為装備を返しておいて正解だった 」





「 助けたくなんかなかったけどな。

そんなことより、そろそろ教えろよ！俺をここに連れてきた本当の訳を！」







もうそろそろ話してもいいか


俺は一つ鼻で笑う








「 レオンは紺青の拳の捜索を何年も前からやっていたが、
引き上げまであと一歩と言う所でジョンハン・チェンに先を越されちまった。

どうやら沈没船の位置を何者かが彼にリークしたらしいんだ。」






「 最も疑わしいのがシェリリン・タンだ。一時期はレオンの会社の顧問弁護士を務めていたが、二人の関係は悪化。
噂によれば彼女が京極のスポンサーになったのは 、」




「 ジャマルッディンの優勝 …？
つまりレオンが宝石を手に入れるのを妨害したかった。」




「 もしそれが本当なら沈没船の情報をリークしたという噂の方も真実味を持つ。そしてそのシェリリン・タンが殺害された。」




「 リークの噂が本当だとすればレオンにはシェリリン殺害の動機があったことになる。
警察はどう考えてるんだ？」




「 残念ながらレオンは容疑者リストから外された。」




「 なんで？」




「 もっと有力な容疑者がいるからさ、」




「 容疑者？ 」




「 警察は発表してないがシェリリン・タンの殺害現場には一枚のカードが残されていた。




俺の予告状さ。」









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