運命の瞬間 ページ12
標的までの距離、3メートル
2メートル
1メートル
30センチ
今だ!
『ねぇ!』
ピンク色の髪の桃宮いちごに話しかける。
すると彼女は机に突っ伏していた顔を上げ、こちらを見る。
「ん…?あ、えーっと…銀月さん…だっけ?」
『うん!Aでいいよっ!桃宮いちごちゃん…だよね!』
彼女はうん。と頷くと、何かを思い出したようだ。
「あれ!A、どこかであった事ない?」
『憶えてない?博物館に居たんだけれど』
「あー!」
そこで、話を切り出す。
『友達になろっ!』
「いいよー!」
すんなりOKされた。まぁ、彼女なら断ったりしないだろうけど。
『じゃあ、放課後空いてる?』
「うんっ!空いてる!」
バイト…今日は拉致られてカフェミュウミュウか。
『じゃあ遊ぼう!それでけってーい!』
それじゃあね。と別れを告げ、ボクは席へ戻った。
”計画通り”
机に突っ伏しながら、ボクは妖しい笑みを浮かべた。
■■放課後■■
前方にいちご発見!突撃せよ!
『いーちーごーちゃんっ!』
と、飛びつく。
「きゃあっ!…て、A?!」
『ついて行きますよん!』
「うん。行こっか!」
道中(笑)
「Aは、彼氏いるんだよね?」
『え、いないよ?』
「え?!でも自己紹介の時…」
『あ、覚えてたんだ!んーそれが、彼氏っていうか…好きな人?はいるよ。』
「ひば…なんとかって人?」
『うん。雲雀恭弥』
「え、雲雀恭弥って…あの最強の風紀委員長?!」
※雲雀さんは第三中も牛耳ってます
『うん。ボクは副委員長だよ。って言っても、雲雀先輩に強制的に入れられたけど。』
「ええぇ?!じゃあAも強いの?!てか、よくそんなのやってられるね!」
『…好きだから…かな?実際、先輩と戦って勝ったから、先輩以上?…強さなんてどうでもいいのが現状だけどね(笑)』
「すごっ!私だったら怖くてやってられないよ〜あ、そういえばね…」
カバンの中から猫が載っている資料を出した。
いちご(私の中にはイリオモテヤマネコ…なんだかまだ実感がわからないけど……
いるんだよねあたしたちの中に…)
『(なんでだろう…心の中が丸見え…)わぁ…!可愛いねこー!』
とか話してたら、前方に青山雅也。
「これって、レッド・データ・アニマル?」
「(どきんっ!)」
「でしょ?興味あるの…?」
うわーっ完全に二人の世界
「よかったら見に来る?銀月さんも一緒に」
あ、前方に白金車
『あ、ボクはいいよ。二人で楽しみな…』
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作者名:一等星パンダ | 作成日時:2015年10月7日 22時