短編集【リクエスト募集】

小さな幸せ【ブルータル､ミセリア】 ページ13

ケイセツ「ブルータル､どこ行くの〜？」

ブルータル「少し用事がある」
ケイセツ「ふ〜ん」


ブルータルは誰もいない地下の部屋に向かった


ブルータル「そこにいるんだろう？」


暗い部屋の奥の黒い影と目が合った

ミセリア「なんでわかるの？」
ブルータル「過去の経験のせいだ」

ミセリアは納得したのかブルータルの横に座った

ミセリア「今日も聞かせてくれる？
君の過去のこと」

ブルータル「そうだな...
二年前のことだが､俺には大切な人がいた」

ミセリア「...君も大切な人との別れがあったんだね」
ブルータル「あいつは俺と一緒にいるためにどんな危険な場所にも勝手に付いてきてた
俺が危ないと言っても聞かない､その繰り返しが楽しかった」


ミセリア「人はいつの時代も会うべき人とは必ず出会う...この世界はそういう風にできている､その繰り返し...命とはそういうもの」


ミセリアはブルータルの手をとった

ミセリア「君はその平和を願う思いを忘れないでほしい」

ブルータル「ミセリアの手は人とは思えないほど冷たいな､いや人ではないか」




ミセリア「僕はそろそろ帰るね」


ブルータルはミセリアが帰るのを見ながら呟いた
ブルータル「...小さな幸せの積み重ねが大きな願いの近道か」

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