8話 ページ8
「……ん」
泣いているうちに俺は寝てしまっていたらしく、気付けば時計の針は先程より2時間先の時間を示している。
幾らか落ち着いた俺は、決心する。
部屋に事前に準備して置いてあった紙袋を持って、隣の部屋を目指す。
逃げてばかりな臆病な自分。
彼に甘えてだかりいた自分。
でも、こんなことじゃダメだ。
ちゃんと彼に謝らなきゃ。
そして、改めておめでとうって言うんだ。
プレゼントも渡したい。
彼への祝福も、お礼も…愛も。
全部伝えなきゃ伝わらないから。
家のドアを開けて、みんなが集まる部屋へ足を向ける。
まだ少し緊張してるけど。
でも決めたんだ。
意を決して部屋のドアを開ける。
するとそこには、愛しい彼が涙を流して蹲っていた。
状況が飲み込めず、驚いて立ち尽くしてしまった俺にメンバーが近況を教えてくれる。
曰く、畑のメンバーで良かった。
とても幸せで嬉しい…と。
感極まっての涙と聞いて、安心し俺ははじめさんにそれらしい理由を付けてだいちくんと2人きりにしてもらった。
「だいちくん、大丈夫ですか…？」
ティッシュで涙を拭いながら彼に声を掛ける。
すると突然、彼は起き上がり俺を押し倒して床に手を縫い付けて俺の唇を奪った。
予想外の出来事と速さに反応が遅れて、俺は抵抗できずされるがままになってしまった。
「んっ…！！ちょっ、と…ん、だいち、くん…！！」
何度も繰り返される激しいキスの間に彼の名前を呼ぶが、一向に止まる気配がない。
いつもの優しい口付けじゃない。
乱暴で
野生的で
自分の物にしてやろうという欲が垣間見える。
そんな、キス。
息が苦しくなってくる。
このままじゃ、呑み込まれてしまう。
「だ、いち…くんってば！！！」
一層大きな声で名前を呼べば、漸く彼の動きが止まった。
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paki(プロフ) - まみさん» ありがとうございます！！これからも温かく見守っていてくださると嬉しいです！！ (2019年4月11日 22時) (
レス) id: 4778914439 (このIDを非表示/違反報告)
paki(プロフ) - 殺羅さん» 好きと言って頂けると本当に嬉しいですし、励みになります！！ありがとうございます！！ (2019年4月11日 22時) (レス) id: 4778914439 (このIDを非表示/違反報告)
paki(プロフ) - キキさん» キキさん！！ありがとうございます！！そう言って頂けると励みになります！！ (2019年4月11日 13時) (レス) id: 4778914439 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - 好きです！素晴らしすぎます…これからの活躍を期待してます！！ (2019年4月10日 21時) (レス) id: adb9b11646 (このIDを非表示/違反報告)
殺羅(プロフ) - ほんっっっとうに良きです…好きです… (2019年4月10日 15時) (レス) id: 020d72f87d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：paki | 作成日時：2019年4月10日 3時
