みんな大好き北さんの妹 2【稲荷崎】

黒笑 ページ43

次の日の放課後。Aと侑、治、角名はAの教室にいた。


侑「まーだ仲直りしてないんか」


今日は部活がオフ。北兄妹の喧嘩現場を見た3人は仲直りに協力することにしたのだ。


『…信介が悪い。誰がなんと言おうと』


角「俺はAも悪いと思うけど」


治「(えっ)」


角「だって一生喋ってやんないは結構北さん傷ついたと思うし」


『…』


治「まあ…そーやな」


侑「確かに」


角「まあ俺だったらあんなことで怒らない」


その言葉を聞くとAはしばらく黙って、3人を見つめた。


見つめたと言うより、睨んだの方が近いかもしれない。


『はっは、そっか〜。あってかキミら今日貴重なオフだよね〜
　
　
　
　
　
　
　
　


　
　



　
さっさと帰って寝とけば？』


Aは黒く微笑みながらそう言った。信介と喧嘩している時とはまた違う怖さがあった。


3人は冷や汗が止まらなかった。あの角名でさえ。


角「(やばい、地雷踏んだやばい、双子ごめん)」


侑「(角名ァァァなにしとんねん！お前が地雷踏み倒してどうすんねん！！！！あーもう怖いてェェェ)」


治「(あーあ角名やらかしよったわ)


じゃあ俺ら帰るわ。さっさと仲直りせーよ」


治は危険を察知して他の2人を回収して教室を出た。


教室のドアを閉めたあと、3人は同時に深呼吸をした。
　
　
侑「はぁぁあ…ホンッマに焦ったぁぁ…」


治「息止まるかと思った」


角「マジでごめん」


3人が喋りながら階段を降りると、そこには。


侑「キッ…キタサン…」


角「どうしたんですか」


北「いや……A、どーかな思て」


治「(…喧嘩中もシスコン発動しとるやん)」

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