意外な人達 ページ42
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というわけで今に至る。
角「北さん魂抜けた感じだったし、目に光が宿ってなかったよ」
治「それは思った」
侑「もう仲直りしたほうがええんちゃう」
『信介が謝らないと私は許さない』
侑「強情やな…」
『侑が言わないで。私こっちだから。送ってくれてありがとう』
Aは早足で侑たちから離れた。
早く仲直りしてやーと後ろから声が聞こえた。
『(そんなこと言ったって…簡単じゃないっつーの)』
その時。
Aのスマホが振動した。
スマホを取り出して見ると、赤葦という文字が目に入った。
バスでの出来事を思い出し、電話に出るのを少し躊躇ったが、Aは応答ボタンを押した。
『…もしもし』
赤「合宿ぶり。今いい?」
『いいよ、どうしたの?』
赤「木兎さんがうるさく「Aーーーーー聞いてくれよォォォ!!」
『うわうるさァ!!耳壊れるんだけどやめてくんない!!』
木「みんながよォ!Aのほうが安定感があるとか言うんだよ!!」
『……』
木「否定しろよ!!そこはケンソンしてくれよ!!」
赤「いや事実ですし」
木「あかーしは黙ってて!なあどうしたら安定できるんだよーー!」
『安定する方法聞かれたの初めてなんだけど』
木「いいから!」
『……主将らしいことするとか』
木「例えばどんな…」
Aは信介を思い浮かべた。
仲間への声かけ、安心感のあるレシーブ、緩んだチームの引き締め、率先してやる準備と片付け、抜かりないコートの掃除。
あげるとキリがない。
全部言えばいいものの、Aのプライドがそれを邪魔した。
『(こんなん全部信介に対する褒め言葉じゃん…)』
今は喧嘩中であり、信介を褒めるなんて行為は絶対にしたくなかった。
無駄に高いプライドである。
『…髪、かきあげるとか』
赤「は?」
木「おおおお〜!やってみる!」
『じゃ、切るね』
赤「待って」
『ん?』
赤「元気、出しなよ。
じゃあ」
通話が切れた。
なぜ元気がないかとに気づかれたのかAは一人考えていた。
※のちにかきあげる前髪がないことに気づいた木兎であった。
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パエリヤさん(プロフ) - 赤羽さん» ありがとうございます!!実は赤羽さんのコメント読んでモチベめっちゃ上がって番外編更新したんです!!笑よければご覧ください!!好きな作品だなんてもうめっちゃ嬉しいです!ホントにこちらこそモチベたくさんもらってありがとうございました♡ (4月4日 21時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - はぁーーー好きです。オチ誰かな誰かなってすっごいドキドキしながら読んでました!!めっちゃ好きな作品です!ありがとうございました! (4月3日 16時) (レス) @page48 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - おとうふちゃんさん» はい!!喜んで! (10月26日 22時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふちゃん - おひさしぶりです!ありがとうございます(≧∀≦)お父さん誘ったら断られちゃったんですけど、友達と行くことになりました。映画めっちゃ楽しみですね!!見たらまた語りましょ!! (6月22日 11時) (レス) id: a2642f1412 (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - おとうふちゃんさん» 映画は多分今年の夏ですよ! (6月10日 17時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パエリヤさん x他1人 | 作成日時:2023年4月4日 7時