機嫌 ページ40
_______…………その日の帰り。
ーノーサイドー
治「なあ、そろそろ機嫌直してや」
『……』
侑「やめとき、サム。噛み付かれるで〜(笑)」
『黙れ』
侑「ひいっ」
Aが侑をぎろりと睨む。
角「仲直りしないの?」
治「せや、謝ってみたらどーや」
『…私悪くないし』
急に話がぶっ飛んで申し訳ない。遡ること2時間前の部活休憩時間。
___________________________________
信「A、最近成績下がっとるけど大丈夫なん」
『げっ』
侑「ぷっそうなん?」
『うっさい!下がってるっちゃ下がってるけど侑よりマシだわ!!』
侑「なんやと!?」
角「でも不思議ですよね、記憶力いいのに成績悪いって」
『悪いって言うなァァァ!』
ここまでは、よかった。
そう、ここまでは。至って平和だったのだ。
信「Aは器用やないから」
するとAの表情が固まり、そこにいたメンバーは異変を察知した。
侑「(ん"?なんやこの空気、重ッ!!)」
治「(なんかA…怒っとる?)」
角「(…やばくない?北さん兄貴のくせに地雷踏んだんじゃ…)」
言った本人である信介はというと。
北「(…しまった)」
超焦っていた。
『はぁ?』
侑「ヒッ」
侑が短く悲鳴を上げる。
他の2人も同じように怯えていた。
信介はただただ焦っていた。
信「Aごめ」
『そうやって言われるの一番嫌いだって言わなかったっけ。なに、器用じゃないって。
なんでも器用にこなす信介には、私の気持ちなんか分かんないよね。じゃあもっと言えば?』
Aは自分が器用でないことをコンプレックスに思っていた。
記憶力こそいいものの、勉強にそれをうまく使えない。
信介みたいにどんな事も丁寧にできないし、信介みたいになんでもちゃんとできない。
Aは自分の不器用さが嫌いだった。
『記憶力がいいだけのやつだって。言えばいいやん。才能の持ち腐れとか、自分が器用じゃないことだって私が一番分かってんだから』
信「A」
信介は冷たい声でAの名前を呼んだ。
信「俺はそんな事思っとらんよ」
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パエリヤさん(プロフ) - 赤羽さん» ありがとうございます!!実は赤羽さんのコメント読んでモチベめっちゃ上がって番外編更新したんです!!笑よければご覧ください!!好きな作品だなんてもうめっちゃ嬉しいです!ホントにこちらこそモチベたくさんもらってありがとうございました♡ (4月4日 21時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - はぁーーー好きです。オチ誰かな誰かなってすっごいドキドキしながら読んでました!!めっちゃ好きな作品です!ありがとうございました! (4月3日 16時) (レス) @page48 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - おとうふちゃんさん» はい!!喜んで! (10月26日 22時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
おとうふちゃん - おひさしぶりです!ありがとうございます(≧∀≦)お父さん誘ったら断られちゃったんですけど、友達と行くことになりました。映画めっちゃ楽しみですね!!見たらまた語りましょ!! (6月22日 11時) (レス) id: a2642f1412 (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - おとうふちゃんさん» 映画は多分今年の夏ですよ! (6月10日 17時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パエリヤさん x他1人 | 作成日時:2023年4月4日 7時