みんな大好き北さんの妹【稲荷崎】

ええ子 ページ8

　
ほんとなに言ってんだかこのシスコン野郎が。今この3人めっちゃ仰天してる顔してますけど。


侑「そんなん理由になるわけないです！第一北さんの妹だけ特別扱いなんてできません！」


北「けどなぁ…ホンマにかわええんやけどなぁ」


私も我慢できずに口を開いた。


『あーもう！なに言ってんの！？シスコンが過ぎるわアホ信介ェ！』

侑っていう人も私に続く。

侑「てことで無理です。マネは取らなくてええです」


　
　
　

　
　
　
　

　
　
　
　
　

『え、いやマネはやりたいです』


侑&角&治「「「え？」」」


『マネはやりたいです絶対に。信介は遠慮しときますけど』


北「え？遠慮されるの」


『黙ってろ』


私が3人を見ると、目の細い人は口を開いた。


角「…俺は別にどっちでもいいけど」


治「俺も」


侑「俺はイヤやで！いくら北さんの妹でも！」


侑っていう人は中々しぶとい。本当にしぶとい。前世マネになんかされたんかな。


『はい！じゃあ分かりましたぁ〜私があなた達にとって必要な存在になればいいんですね？はいはいよく分かりました。

余裕です』

私が少し挑発すると、侑っていう人は大きい声を出した。

侑「あ“ーん？マネ舐めんなや！バレーに中途半端に関わってる奴が一番嫌いやねん！さっさと諦めろや！」


『そっっちこそ諦めろ！私はマネをやりたいんだってば！』


角「…じゃあお試しって感じでやり始めればいいんじゃない？それで役に立ったら採用ってことで…」


『上等！そこの…えっと侑！私に謝る用意でもしときな！』


侑「なんやとコラァ！」


北「そこまでや」


私達の言い合いを止めたのは信介。かなり怒ってる。ヤバい。

侑なんか冷や汗をダラダラ流し始めて固まってしまった。

北「侑。俺の妹を侮辱した罪は重いで。Aがバレーに中途半端やって？大間違いや。そういう事は見てから言うんやで」


侑「…けど！」

北「なんや」

侑「…」


信介の圧すご…我が兄ながら凄いな…
そんなことを考えていると、信介がこっちを向いた。


北「それとA。一応侑も先輩やねん。ちゃんとした礼儀は守るんや」


『…はい。ごめんなさい』


信介はにこっと笑った。


北「ええ子や」


角「(うわやば…北さんの笑顔ゲロ眩しいんですけど)」

治「(俺北さん推しになりそうなんやけど)」

侑「(キタサンコワイキタサンコワイキタサンコワイキタサンコワイキタサンコワイキタサンコワイキタサンコワイキタサンコワイ)」

トラブル→←妹思い(？)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す