角名という男 ページ39
松「…あ…ちが…っ…わ、たしは…」
松方が涙を流しながら怯える。
『なぁ?なにが違うの?』
松「わ…たし、わたしは…っ」
『なぁ?言いたいことあんならさっさと言ってや』
松「…きたせ…んぱい…じゃ…、なくて…「コラァ!!!なにやっとるんやお前らァ!!!」
『うーわ』
チッ…いいとこで先生が来たか…まああのままにしてたらAならもう3発くらい入れそうだったからいいのか。
松方の顔はぱあっと明るくなった。
松「先生!私、コイツに殴られて!ほら!ほっぺ赤くなってるでしょ!?」
『え?まさか〜』
先「そうなのか!?北!?」
ま、もっと見てたかったけどここは俺の出番か。
角「…え?何言ってんの?俺ずっと見てましたけど、松方が勝手に倒れただけですよ。なんでAに殴られたとか言うわけ?可哀想じゃん」
先「松方ァ!教師に嘘をつくなんてええ度胸やなァ!生徒指導室にこい!」
松方が先生に引っ張られ、連れて行かれる。
松「違うの!!違う!!私はなんもやってない!私は悪くない!」
松方の泣きながらの対抗も虚しく、声は聞こえなくなった。
俺は、Aと2人きりになった。
「ありがとう!角名!」
「角名がいてくれてよかった!」
「今のは見なかったことにして!」
大体、こんな感じに言ってくるのかな。
そんなことを思っているとAはこっちを見た。
Aが放った言葉は全くもって予想外だった。
『角名やるじゃん?』
そうやって言ってにかっと笑った。
なんていうか、Aは眩しくて強かった。
ん?
ああ、なんだろうこの感じ。
少し、ワクワクして、心臓が指でそっとなぞられるような、ゾクゾクした感じ。
もし、Aが俺に縋って、
泣きじゃくって、
自分には俺しかいないと、そう言って。
涙たっぷりな目で俺のことを見たら、俺はきっと。
正気じゃいられない。
俺のことしか見れなくしてやりたいな。
Aの容姿は、まあ中の中くらい。
けれど、俺がめちゃくちゃにしてやりたくなるような何かを持っている。
怖いね、A。心底恐ろしいよ。
なんでこんなに俺を惹きつけるの。
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パエリヤさん(プロフ) - モモさん» 主が北さんの優しさが好きすぎて妹を甘やかす描写ばかり書いてたらいつのまにかシスコンに変化してましたね笑青城も出す予定なんで出てきたら思う存分叫びましょう✨ (2023年3月19日 19時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - toratora10さん» よくお分かりで…けど妹ちゃんはメンタルゴリラなんで多分大丈夫です笑まあ普通に友達もいますし、地雷になって闇堕ち的な感じにはならない予定です!笑 (2023年3月19日 19時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
toratora10(プロフ) - バレー部員以外全生徒から妹ちゃんいじめられるのは地雷になりそう (2023年3月19日 18時) (レス) @page16 id: d5d529a22f (このIDを非表示/違反報告)
モモ - 北さんのシスコンがすごすぎるw稲荷崎好きなのでうれしいです!青葉城西も出来たら叫びます|д゚) (2023年3月19日 16時) (レス) @page16 id: 759a61aa3f (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - 梅雨草むあさん» かなりヒャッホーな読者様ですね笑大歓迎でございます✨お気に入りありがとうございます!治と角名と侑の「は」も気に入っていただけて嬉しいです💕授業頑張ってください笑 (2023年3月14日 19時) (レス) @page7 id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パエリヤさん x他1人 | 作成日時:2023年3月11日 20時