みんな大好き北さんの妹【稲荷崎】

混合スパイク ページ19

『いや急になに言って』


侑「女子なのになんであんな高く跳べるんや！絶対アランさんより到達点高いで！」


『んなわけ』


侑は目を輝かせた。


侑「なあ！もっかい跳んでや！俺がセットアップすんねん！」


『わ、わかった』


なにこの人、精神年齢急に低くなったな。別人級だわ。


『行くよー』


私は思いっきり跳んだ。


って…なにこのトス…丁度私が欲しかった位置に…流石高校ナンバーワンセッターだわ。


…で、打つ時は…
　

宮城の絶対王者を参考に…

　
　
力強く！
　
　
　

　
ボールが勢いよく手に当たって、大きな音が体育館に響いた。
　
　
　
　
　
侑「…かっこええ！なんやA！すごいやん！」


『すごいのは侑だよ！！！めっちゃ欲しいとこにボールきたんですけど！！！！』


侑「あったりまえや！てかなんであんなすごいスパイクできるん！？完璧やったわ！」


『跳ぶ時は、星海さんっていう人から教えてもらったことを意識して…
助走は岩泉さんっていう人を
フォームは木兎さんっていう人を
打つ時は牛島さんっていう人を意識した。

星海さんは長野行った時に、嫌そうな顔しながら私に跳ぶコツ教えてくれて、
岩泉さんは宮城行った時に丁寧に教えてくれて、
木兎さんは東京で嬉しそうに教えてくれて、
牛島さんは宮城行った時に難しい言葉で教えてくれた。

全員のいいところを私は自分のスパイクに取り入れたんだよ！

少しずつ自分のスパイクが出来上がっていくのがすっごい楽しかった！』


侑「ええなあ！それ！楽しそうやなあ！」


『ホントに楽しいしワクワクする！レシーブもブロックもセットアップも！全部が全部楽しかった！』


侑「おおおお！それかっこええ！俺にも全部教えてや！！！」


『もちろん！まずね！』


私達はみんなが来るまで、ずっとバレーの話をした。


こうやって誰かと没頭して話すのは、楽しかった。

理由　1→←かっこええ

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