主役 ページ10
______……………
そういえばなんで私が劇の練習をしていたのかというと。
もうすぐ文化祭なのだ。
うちの高校の文化祭はクラスごとに出し物をする。
私達のクラスは劇になったのだ。
で、ここからが問題。
劇の役を決めるとき、なぜか私が主役の友子役に推薦された。
理由を聞くと
「…私の書いた脚本で劇をやるにはリアリティは欠かせないわ。ふふそうよ、台本にはキスシーンまで盛り込んだわ。そして役決め。Aさん！あなたは好きな人がいそうじゃない！」
『いないよ〜』
「いるはずよ！それにこの話はずっと中野に想いを寄せてきた友子が勇気を出して中野に近づき最終的には、友子と中野が結ばれるという斬新な構成になってるのよ！」
『(…斬新どころか結構ありがち)』
「この斬新な構成を乗りこなせるのはAさん、あなたしかいないわ。だってあなたはいくつもの修羅場を潜り抜けてきたような目をしているじゃない！」
『(いやなんで私だァァァ確かに修羅場は潜り抜けてきたけども！もっと他に可愛い子選べよ目腐ってんのか！)』
けど、猫を被っている私は断れるわけもなく。
『ううううんいいよ〜お、おっけーおっけー』
「ホントに！？嬉しいわ！」
こういうわけで私は主役をやることになり、唯一気軽に相談でき、私と一番距離が近い男子、そう二口に手伝ってもらうことになった。
結局二口は今日も練習に付き合ってもらった。
最近はぽぽ毎日練習して、一緒に帰っている。
別に私は一緒に帰らなくてもいいんだけど二口曰く、
「女子がこんな暗い道一人とかあぶねーだろ」
なんだコイツ。私のことボスとか呼んでたくせにどういう風の吹き回しか。
最初はケッモテる男アピールですか必死ですねェェェとか思ってたけど、二口の優しさだと良い風に考えることにしている。
『二口のクラスは出し物なににすんの？』
「俺…は………フェ」
『えなに？もっかいいって？』
「……カフェ」
『ちょ腹から声出せェェェ聞こえねーんだよ！』
「執事カフェだって！」
執事カフェ？？二口が？執事？え？執事って「お嬢様起きる時間でございます」的なアレ？
『ブッフーーーーー似合わなーい！！！』
「言うと思ったわ！だから嫌だったんだよ！察せよ！」
『二口…ぜっったい見に行くから待っててね』
「見にくんな馬鹿！」
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パエリヤさん(プロフ) - 結愛さん» ありがとうございます！返信遅くなってすみません！ (8月31日 14時) (
レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - ヤンデレ気味のニロさん好き面白い是からも作者様ファイトです (2023年2月23日 11時) (レス) @page26 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - ラブリーハートのプリキュアさん» ありがとうございます！更新頑張ります🔥 (2023年1月28日 9時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
ラブリーハートのプリキュア(プロフ) - すごいおもしろくて、ハマりました。応援しています。 (2023年1月26日 13時) (レス) @page20 id: e637488948 (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - フランとベルさん» コメありがとうございます！こういうコメめっちゃモチベになります！更新頑張ります✨ (2023年1月14日 10時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パエリヤさん | 作成日時：2023年1月11日 21時
