伊達工、鉄の猫被り現る

大事 ページ32

に、に、2回も同じ意味で言うかよォォォ！？ってことは今回は思わせぶりするつもりで言った訳じゃないってこと！？※前回も思わせぶりするつもりはなかった二口君

いや待てよ待てよ。月が綺麗とか言って俺地学好きですアピールしてきた奴だよ？絶対また変な意味…で…、
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
…なにこの深刻そうな顔。そんな大事なことなの？そんなに私に気づいてほしいことなの？
　
　
　
　
　
　
　


　

　
　
　
　
　
　
　
『む、無理…二口が言いたい意味が、わかんない』
　
　
　
だったら無理だ。本当に気づいてほしいことなら自分から言ってほしいから。けど…もしかして、二口そのまんまの意味で言ってるんじゃ…となると二口は私のことが好きってことに…
　
　
　
そんなのあり得るの？だって二口は私のことが嫌いなはずだし…それに私二口の好きな人はマネの舞ちゃんかと…
　

　

　
　
　
その時。
　
　
　
　
　
　
　

　

　
　
二口が私に近寄って、私の額になにかが触れた。
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　


『…ッ！』

　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
「チビすぎて口は無理だったわ。早く大きくなれよー」
　
　
　
私は思わず額を手で隠した。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　

　
　
　
わ、わ、私…今、ふ、ふ、二口に…
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　

キキキキキキス…された？
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
キスってことは…もうそういうことなんじゃ…いやけど…額にゴミがついてて口でそれを取ろうとしてくれたんじゃ…でも口がなんちゃらなんちゃらって言ってたような…


　
　
　
　
　
　
どっちにしろ顔熱！
　
　
　
　
「じゃーな」
　
　
　
いやいやいや何帰ろうとしてんの？純粋な乙女を勘違いに陥れといて何帰ろうとしてんの？そーよ勘違いだ。きっと私がいい方に勘違いしてるだけだ。
　
　
　
　
　
『ちょ、待って…よ。いいい今のどういう意味…なわけ？』
　
　
　
　
　
　
　
「…別に？そのまんま」
　
そのまんまって…私、マジで勘違いするよ？
　
　
　
　
　
　
『なんか、変な風に勘違い…しちゃうんだけど』

　
　
　
　
　
　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
二口はニヤッと笑った。
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
「いーよ勘違いして。合ってるから」

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