伊達工、鉄の猫被り現る

想像 ページ15

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劇が無事に終わった。

友1「迫真の演技だったじゃーん！てか今から一緒に回るよね？うち二口君のところ行きたいんだけど！」

友2「それな〜？え行っちゃう？ついでに連絡先とか聞けたらマジよくね！？」

友3「え行こ？」

うっわ…正直言って二口は隙あらば私の猫被り破ろうとするから行きたくないなー

友2「Aも行くやんな？」

うげ…ここで断ったら…
「あーそっかうちらとは違う系だったか…」
「なんかごめん、もううちら一緒にいられんね」
「あーあなんか冷めたわ」

ひぃぃぃ！！それだけは！それだけはァァァ！！せっかくぼっち卒業したのに再入学は嫌だってェェェ！

『行くよぉ行く行く〜』

友1「それでこそAじゃーん！早速レッツゴー！」

友2「えー待って話しかけられたらどーしよぉ」

そんなことを言いつつ私達はB組へ向かって歩き出した。

友3「私この前目あったんだよねぇ」

友2「うちこの前喋ったし名前呼ばれたんだよねぇ」

友1「うちこの前手振ってもらったぁ」

友2「うちは…」

女子達のさりげ自慢が始まる。

ホントに最近のJＫって怖い。
※お前もだろ

てか二口いつの間にこんなにモテてたの！？完全に置いてかれたんですけどォォォ

憎たらしい奴！

私の友達全員二口のこと好きじゃん二口推されてるじゃんえなにこれ聞いてない。

友1「えっやばB組来ちゃったんですけどぉ」

友3「私前髪大丈夫？」

うんいつも通り。

友2「あっやば！靴下片っぽ下がってた！あぶなーい！」

いや細かッ！意外とそんなとこ見ないよ？大丈夫だよ？

友1「もー！2人とも今更言っても意味ないってばー！開けるよー？」

友2&3「「う、うん！」」


もーどーにでもなれ…私はボロを出さなきゃいい問題だ。それに二口が接客じゃない可能性も…

「おかえりなさいませお嬢様…ってあ…」

友1&2&3「「「キャァァァ！二口君んんん！」」」

うわうるさッ

「また二口ファンかよ〜」

「ヒューヒュー！」

そんな声が奥から聞こえた。
またって…そんなに人気なの！？この人！



「ﾆﾔｯお席にご案内します」

あれ、？気のせい？コイツ今ﾆﾔｯて…いや気のせいじゃないなこれ悪巧みの顔だ最悪ゥゥゥ！！！

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