苦労 ページ12
______…………文化祭当日。
今日は文化祭。至ってシンプルな外観である学校は、華やかな姿になった。普段テンションの低い私のクラスも、結構な盛り上がりだ。
「Aさーん劇の準備終わったから先生が一周くらいなら回ってきてもいいって〜」
『ありがとー！』
回ってきてもいいって言ってもな〜劇始まるまであと1時間。その前に台詞の確認したいし、実質30分しか時間がない。
それにそれと言って回りたい場所も…
あっ…二口が執事のコスプレするんだっけなぁ…
『ふふふ…』
そうだ…！思いっきりからかってやろっかなぁ。二口も全然乗り気じゃなかったし、からかわれたら超赤くなって…
うっわ考えただけでも楽しい(性格悪)
行ってやろっかなぁ！
私は劇の舞台となる体育館を後にして、B組に向かった。
そして、角を曲がる途中。
ドンッ。
『あっすいま「ちょ、来い」
『は？ちょえええええ！！？』
私は二口に手を引っ張られた。
『ちょ、どこ行くの！？』
「いいから！」
______…………
『はぁ…はぁ…二口ィ…てめ…ちょっ、とは…減速…しろ、よ…はぁ』
「あ、わり」
なんだお前ェェェ！ケロッとしやがって！！勝手に掴んでおいてこっちへの配慮なしかよ最低野郎だ最低だコイツ！
『で、？なんでこんなとこ連れてきたの？』
この教室は確かもう使われてない。だから人は一人も来ない。なんでこんな静かな教室に連れて来られたのか。まあ二口を見に行くつもりだったからいいか。
『てかふた「しっ！！」
私が早速執事服にツッコもうとすると、口を塞がれた。
『ーーーーー！(いきなりなんなんだてめェェェ)』
私がモゴモゴしていたら、女子数人の声が響いた。
「なーんだ二口君いないんだぁ」
「執事マジでかっこよかったよねぇ！最高！」
「あーあ写真一緒に撮ってほしかったのにぃ」
「それな〜」
「教室の前で待ち伏せとこぉ」
「行こ行こぉ」
あーうんなるほど。二口はこういうのが嫌なのかなるほどなるほど。モテる男は大変だなぁ。
「…ふぅ…行ったか…」
『モテる男は違うねぇ』
「てめー俺の苦労も知らずに」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 93人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パエリヤさん(プロフ) - 結愛さん» ありがとうございます！返信遅くなってすみません！ (8月31日 14時) (
レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
結愛 - ヤンデレ気味のニロさん好き面白い是からも作者様ファイトです (2023年2月23日 11時) (レス) @page26 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - ラブリーハートのプリキュアさん» ありがとうございます！更新頑張ります🔥 (2023年1月28日 9時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
ラブリーハートのプリキュア(プロフ) - すごいおもしろくて、ハマりました。応援しています。 (2023年1月26日 13時) (レス) @page20 id: e637488948 (このIDを非表示/違反報告)
パエリヤさん(プロフ) - フランとベルさん» コメありがとうございます！こういうコメめっちゃモチベになります！更新頑張ります✨ (2023年1月14日 10時) (レス) id: a088706bb8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パエリヤさん | 作成日時：2023年1月11日 21時
