伊達工、鉄の猫被り現る

友達 ページ36

_________…………………合宿…じゃなくて追試当日…

「数学の追試はうちのクラスであんただけよ、A…まったく…今日は合宿じゃなかったの？

『ああ…まあ…けど正直行きたくないんで…』

てか担任普通にテスト中に声かけてくんの？ちょっとはこっちの気持ちも考えようよ。

「あら…そんなこと言っちゃダメよ…D組の舞ちゃん、あんたとの合宿楽しみにしてんだから…もっと仲良くなりたいって言ってたわよ…？」

私は先生の言葉を聞いた途端、テストなんてどうでも良くなった。今、舞ちゃんが私と仲良くなりたいって言ってたって…あー…うん、なんか…もう無理。

　
　
　

　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　

『ぜんぜェェェわたじぃがっじゅくいってぎますゥゥゥ！！(泣)(泣)』

「はぁ！？ちょ、何言ってんのよ！」

『だっで！だって舞ちゃんがァァ！わたじとのがっじゅくたのじみに…！行くしかないでずっでばァァァ』

「ちょちょ、追試終わらせてから行きなさいってば！」

『おねがいじまずゥゥゥ』

「だーめ！早く終わらせなさいッ！」

うわァァァァァァ！こんな中学ぼっちだった私のことホントに仲良くなりたいって思ってくれてる子がいたなんてェェェ！

マジで！？舞ちゃんマジで！？もう私頑張る！！

『先生！できました！行ってきます！』

「答え合わせ終わってないでしょーがァァ！待ちなさい！」

『多分全部合ってます！』

「多分って！あっコラ待ちなさい！…って全部合ってる…(やればできるじゃない…この子)」

『じゃ！』

「…ふふ行ってらっしゃい」


　
　
　
　
　
舞ちゃァァァん！！今行くから待ってて！！

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