みんな大好き北さんの妹番外編 (ページ9)

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梟谷編 3 ページ9

初心に戻って考える。

ブロックはタイミングが命だ。

さっきから私はそのタイミングがズレまくっている。

じゃあどうすればいいのか。

そんなの覚えれば良いだけだ。

私の唯一無二の長所だ。それを十分に使って木兎を止めるんだ。

そしてジャンプ。

私にはバネが足りない。

最高到達点は高い方だけどそれじゃダメだ。

できるだけ最高到達点に近づけるジャンプをしないと。

木「じゃあ行くぞー」

まずはここで3本様子を見る。

次々とスパイクが決まっていく。

木「どうしたー？力尽きたかー？｣

『まあ。だから、これで終わりにする』

タイミングはもう覚えた。

次に賭ける。

私はゆっくりコート外まで下がった。

木「お？」

赤「まさか…」

木兎が動き始める。

スパイク前の2歩で私も動き出す。

思い切り踏み切って、上に飛ぶ。

まだ終わりじゃない。

飛んでからはひたすら木兎の視線を追う。

狙ってんのはクロス！

私はクロスのコースを塞ぐように腕を振り下ろした。

『…っ！！』

その瞬間。

バシッと音がして、手がジンジン痛んだ。

赤「…凄い」

木「まじかよォォォ！！！」

私は木兎を止めたのだ。

『や、やった…！』

木「俺絶対止められない自信あったのによォ〜」

赤「いやホントに…」

『じゃあフォーム教えてくれる！？』

木「へいへいヘーイ！！約束だから教えてやるぜェェェ！」

『っしゃァァァ！』