音駒編 5 ページ5
黒「じゃあ行くぞー」
私は目を瞑ってゆっくり思い出す。
夜久は、ほぼボールを真正面でレシーブする。
なんでそれができるのか。
それはサーバーやスパーカーの上半身と手をよく見てるから。
そこから角度や位置を見て細かく分析。どこに打ってくるかはそれで大体わかる。
じゃあ肝心のレシーブの形。
音駒のレシーブは他の高校よりダントツで上手い。
その中でも頭一個抜けて上手いのが夜久。
夜久がなんでそんなに上手いのか。
それはボールの勢いを殺す技術に長けているから。
また、みんなよりも低い姿勢で下半身を使う動きがよく出来ているから。
それに、ボールを当てる位置もみんなより少し低い気がする。
じゃあそれを踏まえたうえで。
黒尾がサーブトスを上げた。
上半身、手。右に来る。それもコートの端っこ。
まずは真正面に回り込む。
次に低い姿勢を作る。
ボールが来る。
当てるのは気持ち少し下。
後ろに勢いを持ってく。けど、倒れない。軽やかに。
『ッ…』
手首らへんがジンジン痛んだ。
ボールはきっちりセッターの位置に上がっていた。
黒「…マジかよ」
夜「……まんま俺じゃんか」
『やっやったァァァ!!!!見たか黒尾クラァァァ!』
山「すっすげェェェ!!」
猫「ほっほっほっ面白い子が来たなぁ」
黒「クソ!もう一本だ!」
『上等だ!!かかってきな!!』
私達は次々とサーブ練を繰り返した。
中学でやったバレーと違う。
本当に楽しかった。
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もな - こんにちは、一度イメージ画像をかかせてもらったものです。ふと思い出したのでもう一度かかせていただいてもよろしいですか? (5月3日 21時) (レス) id: 643fc521fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パエリヤさん x他1人 | 作成日時:2023年7月23日 20時