みんな大好き北さんの妹番外編 (ページ4)

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音駒編 4 ページ4

『あ、あの、』

…こんな日がいつか来るとは思ってた。

けどこんなに早いなんて。

まだ2日目なのに。

私は息を吸って腰を90度に折り曲げた。

『申し訳ございませんでしたァァァ！！兵庫から遥々東京に来てテンションが上がっていたもので、つい自分の興味で体育館に足を踏み入れました！何が目的とかないんですただバレーを見たかっただけなんです！だから許してくださいッかっこいいプレーたくさん覚えて兵庫に持って帰りたいんです！未完成だからこそかっこいい高校男子バレーを私は追い求めたいんです！この音駒で学びたいんですだから許してくださいィィィ！！お願いです！てか一生のお願いです！！！』

後ろからは部員たち(主に黒尾と夜久)の笑い声が聞こえた。後でぶっ飛ばしてやろうと強く誓った。

それに私が聞きたいのは笑い声じゃなくて、猫又監督の"ほっほっほっ、許してあげよう“なんだよ。

猫「ほっほっほっ」

笑った！これで許してあげようが来るぞ！

猫「君は記憶力がいいのかな」
　
　

　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
　
へ？
　
　
　
　
　
　
　
　
　

　
ゆ、許してあげようは…？
　
　
　
　
私は猫又監督の顔を見た。

笑ってはいるが、真剣な表情をしていた。

　

私は動揺しながらも質問に答えた。

　
　
　
『は、はい…まあ』

　
猫「“コピー“は得意か？」

『はあ…それなりに』

　

猫「じゃあ試しに、衛輔のレシーブ。やってみ」
　
　
　
　
そんな急に言われても…
　
　
　
　
　
夜久のレシーブは何年もかけて出来た賜物。

それを私が急にできるわけ…
　
　
　
　
　
　
______「自信持ってええよ。それもAの個性やねん」
　
　
　
　
　
そうだ。
　

私なんか、で逃げちゃだめだ。

　
　

『やってみます』
　
　
猫「よし。鉄朗ーサーブ打ってやりなさい」

黒「ウッス」
　
　
　
　
　
　
　
　