みんな大好き北さんの妹番外編 (ページ12)

今日:23 hit、昨日:5 hit、合計:10,373 hit

鴎台編 2 ページ12

　
そうしてやってきた鴎台。

早速お目当ての人に会えた。

　
　
星「不法侵入だぁ〜！？帰れ！！」

昼「まあまあ光来くん。なにか事情があるかもしれないでしょ。最初から人にとっかかるの良くないよ」
　
　
　

『私はあなたたちのプレーを見に来ました！できれば星海サンにジャンプの秘訣も教えて欲しいです！』

星「いやだね！！んなもん企業秘密だぜ！へっ！」

星海サンは顔を顰めて私を睨みつける。

すると穏やかな顔をした昼神サンが私に近寄った。

昼「ごめんねぇ光来くんが。キミ何年生？俺たちを見に来たってなんで？」

『あえっと、中3です！星海サンと昼神サンを見に来たのはお2人が私の憧れのプレーをするからです！私今高校バレー巡りの真っ最中で！』

すると星海サンがピクッと反応した。

星「高校…バレー巡り…？」

『はい！まだ全然回れてないんですけど！音駒と梟谷は回りました！これから宮城にも行く予定です！』

星「ふぅん…中々いい趣味してんじゃん？まっ見学くらいなら許してやってもいいケドナ」

　
『えっマジですか！？あざス！！ジャンプの秘訣は…』

　
星「それはだめ「じゃあ光来くんがこの子のこと見込みあるって思ったら教えるってことで！」

　
え？見込み？どういうこと？てかなにこの人。涼しい顔してえげつないこと言うな。ドS？

　
星「てめ！なに勝手に！」

　
昼「だって中3でしょ？練習だけ見て帰すって鬼だよ〜」

　
星「だとしてもだ！そもそもコイツがバレーやってるかも知らねーくせに！」

　
昼「やだなぁ光来くん。この子雑誌に載ってたじゃん。名前忘れちゃったけどさ。光来くんが嫌味言ってた…」

　
星「えっ…え…？あ〜よく見たら…」

　
『いやちょっと待って。嫌味言ってたって？』

　
昼「けっ！女子でこの最高到達点絶対ガセだろって」

その時、私の中のなにかがぶちっとキレる音がした。

『あっああ〜そうなんやー星海ってそうなんや〜！チビだからなんとかって言われるの嫌なくせにぃ女子には厳しいんや〜ふぅん。

　
　
え、なに？差別主義？怖。私帰るから。ほなおおきに』

　
私は2人に背を向けた。

来るんじゃなかった。“女子なのに"。私が1番聞きたくない言葉を聞くことになるなんて。

練習見たかった、ジャンプの秘訣教えてもらいたかったけどこんな人なら別にいいや。

　
　
　