みんな大好き北さんの妹番外編 (ページ1)

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音駒編 1 ページ1

　
黒「北ーこれやっといてくんね？」

夜「北ー試合の記録取っといてー」

山「おい！ボ、ボール出し…オネシャス」

福「あたりめ、ヨロシク」

　
音駒生活2日目。既に限界である。

ただ、ただバレーを、面白いバレーを見に来ただけなのに。

なんだこのマネージャー的な扱いは。最後に至ってはなんだ、もうパシリじゃないか。

まあやるんだけどさ。

黒尾、夜久、山本に頼まれた事を全て終わらせて、コンビニに向かう。

目当てはあたりめである。
　
　
　
　
　
　
『黒尾アノヤローあの人が2年のリーダー的存在だからいけないんだ！さん付けしてやってるだけありがたく思え！』
　
　
　
　
　
　
そんな愚痴を空へ吐いてコンビニに到着。
　
　
店員のいかにもやる気のないらっしゃいませーを聞いて入店した。
　
　
　
　
　
　
『あたりめ…あたりめ…』

見つけた。

意外と高いな…もちろんこれは後から福永が金払うと思うけど…

今私こんなに持ってるっけ。
　
　
　
　
私が財布を漁り始めたその時。
　
　
　

「肉まん2つと…ピザまん2つと…カレー…んー」

「木兎さん食べ過ぎです」

「あかーしと半分こするからいいの！」

「何勝手に決めてんすか」

　
ん？
　

い、今なんて…？
　
　

…ぼ？ぼ、ぼ、ぼ…？ぼ、
　
　
　
　
『木兎光太郎！！？』
　
　
　
　
私のでかい声が店内に響き渡る。

　
「…うるさ」

「なんだ俺のこと知ってんのか！？」

　
『え、えと、5本の指と、冷静セッター…』
　
　
　

　
　
　

　
　
　
　
　
　
　
「…何言ってんの…この人」

「かなり怖いですね。もう行きましょう」
　
　
『待っっっっってください、ちょっと話しましょう。ね？』

「…」

『無言で立ち去らないでください！あなたのファンですよ木兎光太郎！！』

「……ファ、ファン！」

「はぁ…」

「話聞くぜ！」

『アザっす！！！』