動揺 ページ9
どうする、私。
いや、まずとにかく目を逸らせ。顔だけは絶対見るな。
落ち着い、て、落ち着いて。てか落ち着け。
息吸って、吐いて。
さっきの金髪とも喋れたんだから、大丈夫。声出ろ。
黒尾先輩とは今後一切の関わりを持ちたくない。
ならどうすべき?もちろん今さっさと去るべきだよ。
よし、そうしよう。一言入れてさっさと立ち去ろう。心配してくれている黒尾先輩には悪いけど、今の私には男子と喋る心の余裕なんてないのだ。
『すみません、私急ぐので』
よし、!声出た。
私は先輩の横を通り過ぎた。
と思いきや。
「待って」
手首に何かの感触がした。
それが、先輩の手だと気づく。
その瞬間、背筋がゾッとして、鳥肌が立った。
『離してください、っ』
つい強く払い過ぎてしまった。と思ったのも束の間。私は激しい嫌悪感に襲われた。
私は先輩の顔も見ずに無我夢中で走り出した。
とにかく、その場から逃げ出したかった。
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作者名:パエリヤさん | 作成日時:2024年3月1日 23時