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見たことない ページ5

 

 
黒尾side

 
 
 
 
女子高生が痴漢に遭っているのを見てしまった。


 
 
もちろん助けようと思った。

 
 

 
 
 
 
俺はよく研磨とかに性悪と言われる。あ、やっくんもか。


 
 
 
 
実際、バレーではスパイクを叩き落とされた相手が悔しそうにしている顔を見るのは気持ちがいい。


 
 

 
これはなにかしらスポーツをしている人はみんなそうだと思うけど、できるだけ相手の嫌な事をしていたいとも思う。


 
 
 
 
 
まっ、けど性悪=痴漢を助けないっていう方程式は俺の中では成り立たないわけで。

 
 
 
 
 
 
だから普通に助けようと思った。

 
 
 
 
 
 
あわよくば可愛い子であってくれとかも思うけれども、その可能性は少ない。

 
 
 

 
 
何故なら俺のストライクゾーンは狭いから。


 
 
 
研磨には何度理想が高すぎると言われたことか。

 
 
 
 
 
 

 
 
まあそんな話は置いといて、俺は普通に痴漢野郎を捕まえてこのまま交番に…と言う流れのはずだった。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
突然ホームに響く鈍い音。
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
『既婚者が何やってんの?みっともない』
 
 
 
 

 
 
 
 
 

 
 
 
その後に聞こえた透き通った冷たい声。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
え"、何この女子。

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作者名:パエリヤさん | 作成日時:2024年3月1日 23時

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