結構強引…? ページ19
Aサイド
今、今なんて、
黒尾「あのさ、俺葉山さんの辛さとか、苦しさとかに寄り添いたいって思った。
けど思うだけじゃダメでしょ?だからもう付き合うしかないなって」
黒男先輩が大真面目な顔でそんなことを言う。
この人…
馬鹿だ。考えすぎて一周回りすぎて馬鹿になってる。
この人男とかいう以前に馬鹿だ。
しかも本気だ。男特有のノリとかで言ってない。それがまた怖い。
なんなら
「えーマジノリで付き合っちゃうカンジ〜?オレら」
って言ってくれた方がまだ気が楽だった。
けどなんで急に付き合うなんて…
『あの…友達とかでも別にいいですよね』
黒尾「友達って…人との関わりすごく嫌いな葉山さんとあやふやな友情関係築いたってすぐ逃げられちゃう感じがして」
…ごもっともだ。
黒尾「しかもさ。友情関係築くのって案外簡単だけど、恋愛ってなるとなかなか難しいでしょ?
簡単に関係が深まってその分別れが辛くなるより、時間かけても少ししか進まない関係の方が良くない?」
すごい。この人意外と考えてる。ただの馬鹿じゃない。ちょっとイケてる馬鹿だ。
けど論外だ。私は大嫌いな男と少しでも関係を進めるなんて絶対に嫌だ。
少し話すだけでも吐き気が…って…あれ、
そういえばさっきからなんともない。
黒尾「じゃあ決定で!これから俺とAちゃんは彼氏と彼女ね!」
『ちょ、っと待ってください!!まず先輩彼女いますよね?』
黒尾「え?いるよ?Aちゃんじゃん?」
『そうじゃなくて!私は浮気相手になりたくないってことです!』
黒尾「あ〜そゆことね!その点については最近俺フリーだったから全然大丈夫!
これからよろしくね。Aちゃん」
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作者名:パエリヤさん | 作成日時:2024年3月1日 23時