大切な親友 ページ2
ナツは1人っ子で、仲の睦まじい夫婦の間に生まれた。
いつもいつも、お母さんとお父さんみたいになりたい。けど1人っ子は寂しいから子供は3人!なんて、はしゃいでいた。
しかし、そんな夢は呆気なく壊された。
中2に進級したての春。暗い帰り道を歩いている途中にナツは5人の男達によって襲われた。
そして更に追い打ちをかけるようにその後、ナツの妊娠が発覚。
5人のうちの誰かとの子供だった。
心の優しいナツは、宿った命の燈を消すことを躊躇っていたが、結局手術を受けることに決めた。
しかし、手術は難航。一命は取り留めたが、ナツは子宮を失うこととなってしまった。
医者にもう子供は作れないと断定された時のナツの顔が、私は今でも忘れられない。
男ってなんて惨い生き物なんだろう。
そんな男と寄り添い合うなんて私には到底できない。
お互いの欲を満たすためだけに一緒にいるなんて馬鹿馬鹿しい。
あの日あの時、私は大切な親友を失った。
そして、あの日あの時あの瞬間から、私は男と恋愛に嫌悪感を覚えるようになった。
これはそんな私の物語だ。
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作者名:パエリヤさん | 作成日時:2024年3月1日 23時